第四場 Strange
藤野瑠衣・・・大学一年。事故で体を失い、サイボーグに。
飯村ナオト・・大学二年。瑠衣が思いを寄せる人物だが、イケメンというわけではない。
豊田エミカ・・大学一年。瑠衣の親友で面倒見がいい。かわいい系。
神田智・・・・大学二年。ナオトのよき友人。イケメン。実はサイボーグで、松戸の助手。
松戸才蔵・・・研究所の所長。
藤野夫妻・・・文字通り瑠衣の両親。
山中昌子・・・松戸お気に入りの助手。美少女。
余談:舞台装置は二階建てを想定しています。
松戸の研究所。ゴーグルをつけた助手たちが智の指示のもと瑠衣の点検を行っている。松戸、大量の資料を持って二階イリ
松戸 (一階に下りながら)I’M BACK~♪どんな感じ?
智 術後経過は良好です。特に異常は見られません。
松戸 ふむふむ……じゃあ、(資料を一部引き抜いて渡す)これ。お願いね。
智 ……わかりました。
松戸 いや~助かるよ。君たちが馬車馬のごとく働いてくれるおかげで、この研究が成り立っているといっても過言じゃないからね。
助モブ (手は止めず)お褒めの言葉、恐縮です。
松戸 ははは、ほんとのことだよ。あ、昌子ちゃん、手がすいてるならいつものあれしてくんない?デスクワークは肩がこるよ、まったく……
昌子 かしこまりました。
床に寝転ぶ松戸。昌子、ピコピコハンマーで松戸の背を叩く
松戸 は~いいわ~かわいい子にたたかれるのすんげーいいわ~たまらんわ~♥
昌子 お役に立てて光栄です、所長。
松戸 ちょいまち。(たたくのを制して)こういうときは、何て言うんだっけ?
昌子 失礼いたしました。(再開)とんだ変態ですね、この豚。
松戸 OH MY GOODNESS!!いいよーいいよー!もっと言って!
作業が終わり、起き上がる瑠衣
昌子 人間のクズ
松戸 HOO!
昌子 ゴミ
松戸 HOO!
智 所長
松戸 HO……紛らわしいな、何だ!
智 藤野さん、起きてますよ
松戸 はうっ!?(跳ね起きる)
瑠衣 あ……すいません、見なかったことにするので……
松戸 自分の性癖を他人にみられた……しかも患者に……AH!なんて扇情的!僕の魂がSPLAAAAAAAASH!
瑠衣 大丈夫、なんですか……?
智 いつものことです。
瑠衣 ……あの、もしかして、
松戸 (急に冷静になって立ち上がる)っとまあ冗談はさておいて。どうですか?気分が悪いとか、ないですか。
瑠衣 精神的に悪いです!
松戸 なんと!いったいどうして
瑠衣 あんたのせいや!
松戸 なんのことやら。まあ、なんともないならいいんです。
瑠衣 むしろそっちが心配だよ……
松戸 で、どうですか?また大学に戻られたんですよね。
瑠衣 あ、はい。授業は少し遅れをとりましたけど、完全に元通りの生活です。
松戸 ついていくの、大変そうですね。覚えることも多くて。
瑠衣 ……大変?
松戸 ええ。僅かであっても大学から離れていたんですから、簡単に元通りというわけにはいかないでしょう。つらいと思ったこともあるのでは?
瑠衣 つらい……?
松戸 ええ。
瑠衣 なんですか、それ。そんなの、思ったことありません。
松戸 ……そうですか。いや、別にそれならそれでいいんです。
瑠衣 あの、松戸さ……
松戸 それでは!今度の検診はいつにしましょう?いつお暇ですか?
瑠衣 ……来週の、金曜なら……
松戸 そうですか。では、その日にまた来てください。時間は今日と同じでいいですか?
瑠衣 ……はい。
松戸 では、そういうことで。お見送りしましょう。
瑠衣 ありがとうございます……
松戸、瑠衣、上ハケ。助手たち、下ハケ。智だけがその場に残る。
エミカとラインでやり取りをする智。松戸、上イリ
松戸 どう思った。
智 (スマホをしまって)実験のことですか?
松戸 君は、彼女と同じ大学なんだろう。
智 はい。
松戸 本当につらくなかったということは、ないんだな。
智 はい。彼女の友人が、証言してくれました。
松戸 そうか。なら、いいんだ。今後も随時報告するように。
智 了解です。
松戸 うむ。……しょーこた~ん!またあれやって~!
松戸、下ハケ。スマホを取り出し、画面を見つめる智。
智 (ため息をついて)……失敗作だな。
まだまだ続くよ!
そんな人がいるのかと思いながらも一応書いておきます。
この脚本を使いたい場合、たとえ編集したうえで使うにしろ何にしろ、私にコメント欄で許可を申し出てください。よろしくお願いします。




