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【7月24日第一巻発売!】毒父に物資扱いで戦地に送られた転生治癒師、無自覚チートでなんでも癒しちゃいます  作者: 藤なごみ


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第三百十三話 報告と対応

 披露宴が終わり来賓が帰ると、僕達は皇帝陛下や主だった貴族と共に応接室へと向かった。

 ピエール様とビクトリア様も、披露宴の服装のまま応接室へと向かった。


「二人とも、疲れているところ悪いな」

「いえ、私達にも関係している事ですから」

「皆様のお陰で結婚式が無事に行えました。本当に感謝しています」


 皇帝陛下は、最初に主役だったピエール様とビクトリア様を労った。

 二人とも、無事に結婚式が終わってかなりホッとした表情で返事をしていた。


 ぴょんぴょん。


 そして、スラちゃん達も応接室に戻ってきた。

 マルちゃんも一緒で、最後に色々活躍したらしい。

 その辺も含めて、軍の幹部から報告を受けた。


「大教会を襲撃しようとしたものは、襲撃前に巡回中の軍により発見されました。相手の人数が多かった為少々苦戦しましたが、【蒼の治癒師】様のスライムのバックアップを受け全て捕縛しました」

「市民に被害がないことも、評価すべき事だ。奴らは、市民を巻き込むことに躊躇はない。良い対応だと言えよう」


 皇帝陛下は、軍の対応を高く評価した。

 軍に対する市民の感情も良いものになるだろうし、スラちゃん達も前面には出ていない。

 軍は、治安維持に問題ないという評価を受けた。


「捕縛した料理人と使用人は、腕はいいのですが素行に問題があったようです。そして、贅沢をしていた元皇太后様の時代の方がよいと憤っていた模様です。なお、毒薬は下剤でした」

「勝手に憤っている分なら別に良いが、実行に移すのは良くない。下剤も、子どもや年寄りだと命に関わる。厳しく尋問する様に」


 料理人が下剤を混ぜた料理を作るなんて、料理人失格です。

 使用人も、嫌なら別の仕事をすれば良かった。

 スラちゃん達も、この件にはかなり憤っていた。

 なお、リーフちゃんとアクアちゃんの料理は来賓にとても好評で、問題ないと判断された料理人と料理談義もしていたという。

 美味しい料理を作る人が増えるのは、リーフちゃんとアクアちゃんにとってとても嬉しいという。

 結果的に帝国の反体制派の野望は打ち砕かれたのだが、まだ安心はできないという。


「帝都内の反体制派はかなり規模を縮小させたが、テロリズムに移行する可能性も否定できない。市内やスラム街への巡回強化を直ぐに指示する」

「はっ」


 皇帝陛下の話を受け、レーベンス様は立ちあがって頭を下げた。

 逆を言うと、皇族が絡む結婚式で問題行為を起こしたので遠慮なく対応できるという。

 この辺りは、帝国軍にお任せだ。

 そして、結婚式関連ではこんな話もあった。


「ライアンの行った結婚式でのパフォーマンスは、恐らく帝国でも流行るだろう。余から見ていても、中々良かったぞ」

「わーい!」


 皇帝陛下に褒められたライアンちゃんは、マルちゃんと共に両手を挙げて喜んでいた。

 ピエール様とビクトリア様も、ライアンちゃんとマルちゃんをとても褒めていた。

 王国でも、僕とクリスの結婚式以降にフラワーボーイとフラワーガールのパフォーマンスが流行り始めた。

 手軽だけどとても華やかで、子ども達も大喜びだととても好評だ。

 ルーカス様とシーリアさんの結婚式でも似たような事をしたけど、何故か僕の結婚式から流行っているそうだ。


「そりゃ、【蒼の治癒師】様の結婚式で行ったパフォーマンスだという方が印象的だろう」


 ルーカス様が苦笑しながら話をしていたが、王族の結婚式の方がインパクトがあると思いますよ。

 更に、明日の話となった。


「明日、ニース将軍と会談を行う。【蒼の治癒師】には、今日結婚式を行った大教会で奉仕活動をして欲しい。皇妃、ライアンも奉仕活動に参加する」


 元々明日は今日の結婚式の進捗如何だったし、奉仕活動ならある意味僕の出番だ。

 ルーカス様はヘルナンデス様と共に皇帝陛下と会談に参加し、クリスは奉仕活動に参加する。

 そして、ヘルナンデス様とルーカス様の護衛としてスラちゃんが一緒になった。

 スラちゃんなら、武力だけでなく意見を進言するだけの知能もある。

 きっと、会談でも役に立つはずだ。


「ビクトリア、結婚して早々だが会談に参加するように。ビクトリアにとっても、会談は有意義なものになるだろう」

「お兄様、私は大丈夫ですわ。帝国の為に、私も頑張ります」


 皇帝陛下の要請に、ビクトリア様も問題ないと直ぐに返答した。

 ビクトリア様が帝国の為にやる事は多いし、きっと実りのある会談になるはずだ。

 これで話し合いは終わり、それぞれが応接室から移動した。

 帝国の貴族は、お城内の執務室に移動して仕事をするという。

 僕達も客室に移動して着替えをし、夕食の時間までライアンちゃんの相手をしていた。

 スラちゃん達は、マルちゃんに更にあれこれ教えていた。

 どうもお城の庭の池には有望なスライムがいるらしく、この後スカウトしてくるらしい。

 皇族の守りを固める為にも、力があって理解力のあるスライムが増えるのは良いことだと思ったのだった。

読んでいただき、誠にありがとうございます

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