表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【7月24日第一巻発売!】毒父に物資扱いで戦地に送られた転生治癒師、無自覚チートでなんでも癒しちゃいます  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

251/291

第二百五十一話 新しいスライムと視察という名の慰安旅行?

 エレンお祖父様達の警備と共に、陛下から怪しいとされた貴族への調査依頼が正式に軍に下された。

 そこで、ピーちゃんとスラちゃんとカレーちゃん、ベータとリーフちゃんとレモンちゃん、ガンマとアクアちゃんとミカンちゃんがコンビを組んで貴族家への偵察を行うことになった。

 スラちゃん、リーフちゃん、アクアちゃんで、他のチビスライム達に偵察のやり方を指導するという。

 ピーちゃん達に乗ればどこにでもいけるし、偵察としても強化できる。

 ちゃんとした軍への協力行為だし、キチンと報酬もでる。

 なお、シロちゃんは馬に乗って学園の保健室に行き、リンゴちゃんはアイちゃん達の側にいた。

 アルファはエレンお祖父様の側、トラちゃんはクリスの側についており、みんなにきっちりと護衛が着いた。


「それで、ケン君の側には新人スライムがいるのか」


 今日の僕の執務机の上には、小さな銀色のスライムがちょこんと乗っていた。

 屋敷には普通の色のチビスライムがたくさんいるが、何故かこのチビスライムだけ一目見て分かる程色が特徴的だ。

 特徴的な色からギンちゃんと名付けた。

 前世のゲームだと、銀色のスライムは素早くてとても硬いイメージだ。

 だが、ギンちゃんは普段はとってものんびりおっとりしていた。

 今も、僕の執務机の上でユラユラとしているだけだ。


「でも、いざとなるととても速いんですよ。それに、ギンちゃんは防御魔法もとっても凄いです」

「水魔法も使えるのだから、攻撃なども期待できよう。暫くは、成長を待つとするか」


 アーサー様も、とても微笑ましいものを見たという表情だ。

 陛下は、僕の屋敷でよくスライムの変異体が生まれるのだと驚いていた。


「ケンとスラちゃんの魔力が、屋敷のスライムに影響しているのかもしれない。まあ、ケンの所はスライムの躾もできているし問題はないな」


 陛下は、あっさりと話題を切り替えた。

 スラちゃん、アクアちゃん、リーフちゃん、シロちゃんは、チビスライム達の指導を熱心にしていた。

 他のチビスライムも屋敷の使用人に好かれているし、屋敷の警備もバッチリやっていた。


「本来ならケンのスライムに王城内の偵察をしてもらいたいが、それはもう少し落ち着いてからにしよう。入り口の門番スライムを攻略できたものはいないがな」


 陛下の言った門番スライムとは、勿論クロちゃんの事だ。

 この数年間で多数の不審者を確保し、その度に美味しいご褒美をもらっていた。

 とはいえ、貴族専用入り口から入られるとクロちゃんでもどうしようもない。

 スライムの巡回部隊を作っても良いのだが、残念ながらチビスライムには鑑定魔法や探索魔法を使えるスライムがいない。

 ギンちゃんには鑑定魔法と探索魔法を使える素養があるので、頑張って成長して欲しい。


 カリカリ、ペラペラ。

 カリカリ、ペラペラ。

 カリカリ、ペラペラ。


 暫くの間、執務室内は書類を処理する音が響いていた。

 処理する書類の量が増えているが、間違えずに丁寧に処理していく。

 各部署もやる気満々になっており、その分業務量が増えていた。


 カリカリ、ペラペラ。

 パシッ。


 もうそろそろお昼というタイミングで、ギンちゃんが僕が手にした書類を触手で止めた。

 ギンちゃんの初めての行動に、僕だけでなく、陛下、アーサー様、職員達も思わず手を止めた。


 フリフリ。


「えっ、その書類から怪しい匂いがする?」


 ギンちゃんの行動を見て、僕は改めて書類を見直した。

 すると、ある事に気がついたのだ。


「陛下、アーサー様、一見すると普通の視察なのですが、参加者が全員問題の貴族主義勢力です」

「確かに、見た目は全く問題ない。見た目はな」

「直轄領に三泊予定だが、ここは前にケン君達が行った温泉のあるところだ」


 陛下とアーサー様も、この申請は怪しいと見ていた。

 そこで、敢えて許可した上で現地の駐留軍に偵察させることにした。


「ギンちゃん、いきなり大手柄だよ。凄いね」


 ギンちゃんは、僕に褒められて少し得意気だ。

 後で、ギンちゃんに美味しいご褒美をあげないと。

 こうして、午前中の業務は色々あったが無事に終了した。


「あら、ならギンちゃんに美味しいお肉を用意しましょうね」

「「「「ギンちゃんすごーい!」」」」」


 昼食は王家の食堂に招かれ、ギンちゃんは王太后様とアリアちゃん達に褒められてちょっと照れていた。

 ご褒美の美味しいお肉を用意して貰っている間、王妃様が例の視察申請について話した。


「以前ケン君達が提出した温泉街の報告書はとても良かったけど、貴族主義勢力は単に慰安旅行しかしないはずだわ。私も、温泉には暫く入っていないのにね」


 何だか王妃様の私怨が混じっているが、僕も貴族主義勢力は慰安旅行で終わると思うよ。

 しかも、調べたら五年連続で温泉街へ視察に行っていた。


「申請日が、謁見のあった日になっていた。奴らは、日頃の鬱憤を晴らす為に視察と称する慰安旅行に行っているのだろう。どんな報告書が出てくるのか、とても楽しみだ」


 陛下、悪人の笑みになっています。

 もう少し、気持ちを押さえて下さい。


「「「「わあ、美味しそう!」」」」


 そして、アリアちゃん達はギンちゃんがご褒美で貰った美味しいお肉に視線が釘付けだ。

 ギンちゃんも、美味しそうにお肉を味わっていた。

 さてさて、新たに出てきた調査カードをどう生かすか。

 もう少し煮詰めていく必要がありそうだ。

読んでいただき、誠にありがとうございます

ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

作者のモチベーションも上がります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ