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毒父に物資として戦地に送られた転生治癒師、無自覚チートで何でも癒しちゃいます  作者: 藤なごみ


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第百六十二話 式典現場で見つかったとんでもないもの

 僕は、治療依頼、奉仕活動、軍での魔法訓練に加えて、王家のちびっ子たちへの教師役とお守りも加わった。

 クリスは上級官僚試験に合格する為の勉強がメインで、最低でも週五で勉強していた。

 同じく上級官僚試験を受けるミュウさんも一緒だとはいえ、かなり大変そうだ。

 僕も勉強の大変さは分かるので、時々試験のコツなどを教えていた。

 こうして日々を過ごしていき、段々と冬から春へと季節は移り変わってきた。


「じゅーちゅ!」

「はいはい。ジュースですね、お姫様」

「そー!」


 今日は、この後軍の施設に行って明日の大きな式典の準備とリハーサルをするのだが、まだ時間があるということで王城でビアンカちゃんの相手をしていた。

 ビアンカちゃんは、僕からジュースをもらってご機嫌だ。

 残念ながら、お兄ちゃんとお姉ちゃんは勉強部屋で勉強をしていた。

 明日はクリスも式典に参加するが、今日はミュウさんの屋敷に行って一緒に勉強をしていた。

 スラちゃんという監視役もついて行ったし、真面目に勉強するはずだ。


 ガチャ。


「ケン君、ビアンカの面倒を見てくれてありがとうね。公務は終わったから、もう大丈夫よ」

「だこー!」


 王妃様が応接室に姿を現すと、ビアンカちゃんは一目散に王妃様の所に走って行った。

 やっぱり、お母さんが一番好きなんだね。

 では、僕は軍の施設に向かいましょう。

 ビアンカちゃんと遊んでいたピーちゃんとチビスライム達も一緒に来てくれる事になったので、応接室を後にして迎えの馬車に乗り込んだ。


「おはようございます、今日は宜しくお願いします」

「ピィ!」

「おう、宜しくな」


 顔見知りの兵に挨拶をし、僕は周囲を見回した。

 明日は、陛下が軍の訓練を視察する閲覧式が行われる。

 多くの幹部や軍人貴族も参加することになっており、何故か僕も来賓として呼ばれることになった。

 仮設のスタンドなども建設されているけど、前世の単幹パイプみたいなものを使っていた。

 さてさて、僕は明日の立ち位置などを確認しないと。

 建設中や練習中の兵を横目に、色々と動いていた。

 すると、ここでピーちゃんがとんでもない物を見つけてしまったのだ。


「ピィ」

「えっ、仮設スタンドに変な魔導具がある?」

「はあ、何でそんなものがあるんだ? 俺も見にいくぞ」


 数人の兵が一緒に来てくれる事になり、僕たちはピーちゃんの後をついて行った。

 すると、仮設スタンドの後ろ側に変な魔導具がついていたのです。

 大きさは前世の五百ミリリットルのペットボトルくらいで、形もそのままペットボトルに似た円筒だった。

 念の為に鑑定魔法で確認しよう。


 シュイン、もわーん。


 あっ、これはとってもヤバいものだ!


「爆発型魔導具って表示されています!」

「はあ? 何でこんな物があるんだよ!」


 兵も、びっくりしつつ直ぐに動いてくれた。

 そして、ピーちゃんも助っ人を呼んでくれた。


「ブドウちゃん、チビスライム達とピーちゃんと一緒に悪い物を探してね」

「おう、お前らが頑張れば、食堂のおばちゃんが美味しい物を出すってよ!」

「ピィ!」


 何だか兵が調子の良い事を言っているけど、取り敢えず昼食に関しては問題ないらしい。

 そして、一つ懸念があった。 


「あの、ブドウちゃんがいれば問題のある人は残らず捕まえるはずです」

「もう一箇所、業者用の出入り口がある。そっちから入った可能性が高いな」


 直ぐに兵が答えてくれ、他の兵が警備強化に動いてくれた。

 更に、この人もやってきたのだ。


「ケン君、大手柄だ。何かあると分かれば、我々も直ぐに動ける」


 ルーカス様が、僕の肩をパンパンと叩いていた。

 そして、軍の鑑定魔法が使える人がやってきて、再度鑑定を行った。

 更に、軍の魔導具の技術者も駆けつけた。


「間違いなく、爆発型の魔導具です」

「対処法は、本体を凍結させる事です。その上で、魔導具に付いている魔石を外せば爆発はしません」


 うん、そこまで分かれば大丈夫ですね。

 僕は、直ぐに魔力を溜めた。


 シュイン、パキッ!


「流石は【蒼の治癒師】様です。完璧に対応されておりますので、我々も安全に処理できます」


 魔導具の技術者は、直ぐに専門の工具でガチャガチャと爆発型魔導具から魔石を取り出した。

 すると、ピーちゃんが僕たちの所に急いでやってきた。


「ピィ!」

「えっ、二つもあったの?」

「「「はあ!?」」」


 一つどころか、もう二つ見つかるだなんて。

 これには、集まっている兵も驚きを隠せません。


「ここからは、手分けして行う。現場の警備、捜索隊、搬入業者への取り調べだ。これは、軍に対する反逆罪だ!」

「「「「「はっ」」」」」


 ルーカス様の指示で、軍の基地を隅から隅まで調べる事になった。

 軍の歴史でも、ここまでやる事はないという。

 更に、ルーカス様が通信用魔導具を使って各所に通知し、ヘルナンデス様やシーリアさんのお父さんなども動くことになった。

 勿論、業者にも直ぐに取り調べを行うという。

 検問も超厳しくなり、ブドウちゃんだけでなくチビスライムたちも検問の手伝いをする事になった。


 シュイン、パキン!


「これで、二つ目の凍結が終わりました。三つ目は、アクアちゃんが凍結しています」

「直ぐに魔石を取り出します。しかし、これは新型みたいですね。余程資金力がないと、製作はできない代物です」


 魔導具の技術者も、かなり困惑しながら爆発型魔導具から魔石を取り外していた。

 更に、助っ人としてミュウさんの所にいたスラちゃんもピーちゃんに連れてきてもらった。

 こうして、軍を挙げての大捜索は、念のためにと王城にも広まっていったのだった。

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