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その場で身体を動かして体温を上げる。
ドタバタやってると洞窟の奥が、うっすらと明るいのに気付いた。
これは…明かりがあるってこと?
アタシはおそるおそる洞窟の奥へと進んでみた。
何か寒さをしのげる物があれば良いけど。
洞窟の先には壁に松明が取り付けてあった。
助かった!!
アタシは濡れた服を松明の火で乾かした。
身体も温まってくる。
まだ、アタシの運は尽きてなかったみたい。
アタシは壁から松明を外した。
奥にも転々と松明が取り付けてある。
これは奥に誰かが居て、明かりを設置したのかな?
グー。
お腹がなった。
奥に居る誰かが食べ物をくれるかもしれない。
アタシは先へと進んだ。
しばらく進むと、何だかいい匂いがしてきた。
洞窟は少し開けた部屋のような空間に繋がった。
四隅に、かがり火が置いてある。
中央に人が横になれる大きさの台があった。
その右隣には粗末なベッドと机。
左隣には大きな鍋が火にかけられていた。
黒いフードを頭から被った背の低い人が鍋の中身を両手に持った大きなスプーンで、かき混ぜている。
いい匂いの正体はこれか!
またアタシのお腹がグーグー鳴りだした。
「おや? お客さんかね」
フードの人が言った。
フードを上げて顔を出す。
白髪頭のお婆さんだ。
鼻がやたら大きくて長い。
まぶたが半分閉じてるから、眠そうな顔に見えた。
お婆さんはアタシを手まねいた。
「お腹の音がするよ。そんなに空いてるのかい? 丁度、今、スープが出来たところだから食べるといいよ」
お婆さんの言葉にアタシは、すぐに従った。
たいまつを消して鍋に駆け寄る。
もう、お腹が限界だった。
お婆さんはスープを器によそい、アタシに渡した。
普通サイズのスプーンもくれる。
めちゃくちゃ、いい匂いがする。
「さあ、お食べ。熱いから気をつけるんじゃよ」
何のスープかは分からないけど、アタシはすぐに食べた。
美味しい!!
夢中で食べて、あっという間に完食した。
「おや、まあ! お代わりするかい?」とお婆さん。
とりあえず、お腹を満たしたアタシは少し冷静になった。
「お婆さんは、ここに住んでるの?」
質問してみた。
「そうじゃよ。ここで何をしてると思うね?」
お婆さんが訊いた。




