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「ふーん。その女王って、どんな奴なの?」


「神々と同じで時間から切り離されて生きてるよ。領域内の神殿で訪れる人を待ってる。ゲバッ!」


「待ってる?」


「そう、女王に願いを叶えてもらいたい者が訪れるのを待ってる」


「願いを叶える!!」


 アタシは大きな声を出した。


「何よ、それ!?」


「ゲババッ! 女王は願いを何でも叶えてくれる力を持ってる」


「うそー!!」


 こ、これはビッグチャンス到来なのでは!?


「ネコノ、その『フラクタルの領域』へ行く魔法陣がどれか分かる?」


「キャバババッ!! 分かるよ。それに転移するための呪文も知ってる」


 でかしたぞ、ネコノ!!


 マーリンが留守のうちに「フラクタルの領域」に行って、女王に願いを叶えてもらう。


 アタシを元の魔女の姿に戻す…いやいや、モルガングレムスを直接、呼び出したっていい!!


 やったーーーっ!!


 アタシはネコノを掴むと地下2階へとダッシュした。


 ネコノを撫でまくる。


「グブブ! 気持ちいいよ、ミューちゃん!!」


 良い良い、いくらでも撫でてやる!!


 ついにマヌケ本が役に立つときが来た!!




 そして今、アタシは「フラクタルの領域」の青い砂漠を女王の神殿に向かって進んでるのだった。


「見えたよ、ミューちゃん! きっと、あの建物だよ!」

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