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 一面、青い砂だらけの砂漠をアタシは歩いてる。


 背中にはリュック、両手にはネコノ。


 1人と1冊だけだ。


 ネコノによると、この世界…「フラクタルの領域」には昼が無いらしい。


 永遠に続く夜を、それぞれ大きさの違う3個の月が照らしてる。


 アタシが何故ここに居るのかというと…。


 今朝の朝ごはんまで、さかのぼる。


「少し出かけてきます」


 マーリンが言った。


「ネコノとお留守番しててくださいね、ミュー」


 アタシは頷いた。


 素直に従う。


 今は我慢のとき。


 いずれ反撃する糸口を掴むためだ。


 マーリンは地下2階の魔法陣部屋へと降りていった。


 さあ、昼のメニューでも考えよう。


 マーリンが、いつも本を読んでるテーブルの前を通ったとき、3冊の本が目に入ってきた。


「マンドラゴラ絶叫大会」


 く、くだらん。


「今年流行の装備はこれだ! ビキニアーマーグラビア袋とじ」


 何じゃこれは!?


 あのメガネ、色気づきおって!


 この前の謎の女にでも着させるつもりか!?


 ムカつく!!


「フラクタルの領域」


 うん?


 アタシの手は自然と最後の本に伸びた。


 パラパラとページをめくる。


「ミューちゃん、『フラクタルの領域』に興味あるの?」


 ネコノだ。


 同じテーブルの上に乗ってる。


「ネコノ、この本の内容を知ってる?」


「ゲバッ! オイラは賢いんだよ!」


「あ、そう。じゃあ、教えてよ」


「『フラクタルの領域』はフラクタルの女王によって統べられてる異世界のことだよ。永遠に夜の世界なのさ」

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