27
「さあ、魔法のアイテムは手に入りましたから、帰りましょうか」
マーリンが爽やかに言った。
「そのアイテムは…」
アタシは思い切って訊いてみた。
「何に使うの?」
「おや? ミューは興味があるのですか?」
マーリンは指輪を出してアタシに手渡した。
キレイな緑色の宝石が台座についてる。
「いくつかある、その宝石を集めると強大なパワーが発揮されます。違う次元の者を呼び寄せるのですよ。おそらくカルナディア七傑も、それが狙いなのでしょうね」
呼び寄せる…。
思ったより大事だった。
そういえば前にマーリンと話してた謎の女も、そんな話をしてたような…。
どうせならモルガングレムスを呼び寄せて欲しい。
アタシはマーリンに指輪を返した。
「ところで、ミュー」
マーリンが言った。
イタズラっぽく笑う。
「この前みたいにカルナディア七傑に寝返りませんでしたね?」
「ええ!?」
「オイラが止めたんだよ! ゲババッ!」
黙れ、このお喋り本野郎!!
「グゲッグゲッ! ミューちゃん、苦しい!!」
「えらいですよ、ミュー」
マーリンがアタシの頭をポンポン叩いた。
メガネを外す。
カ、カ、カッコいい!
アタシに顔を近づけてくる。
「それで、いいんですよ。ミューは普通にしていれば、かわいいんですから。これからも僕をわずらわせないでくださいね」
パチッてウィンクした!!
こ、怖い!!
怖カッコいい!!
カッコ怖い!!
その日、アタシはギリギリで命拾いした。




