表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/50

47.

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。

 エレオノーラによる嫁いびりは、翌日も続いた。


 本宅の重厚な執務室にリリアナを呼び出した彼女は、ドサリと山のような書類の束をデスクに叩きつけた。

 それは、過去数年分の領地における複雑な魔石採掘の会計記録だった。


「公爵家の女主人たるもの、これくらいの帳簿は数時間で完璧に把握していただきませんとね。いつも離れでゴロゴロしている怠惰な女に、できるわけがありませんわ」


 エレオノーラは扇子で口元を隠し、意地悪くクスクスと笑った。

 しかし、リリアナはパラパラと書類をめくり、小さく息を吐き出す。


「面倒くさいな」


 リリアナは魔道具研究の第一人者である。

 日頃から複雑怪奇な魔力数式を暗算で処理している彼女にとって、ただの足し算や引き算の羅列など、子供の遊びにも等しかった。


 彼女は羽ペンを手に取ると、猛烈なスピードで書類に目を通し、インクを走らせていく。

 カツカツカツカツッ!

 小気味よい音が執務室に響き渡る。


 インクの独特な匂いが立ち込める中、数時間かかると豪語された書類の山は、わずか十数分で綺麗に整理されてしまった。


「はい、終わりました。ここ、三年前の第三坑道の計算が間違っていたので直しておきました」


 リリアナが涼しい顔で書類の束を差し出すと、エレオノーラは扇子を取り落としそうになる。

 彼女はひったくるように書類を確認し、信じられないものを見る目で目を剥いた。


「な、なんですのこの処理速度は!? 計算もすべて完璧だなんて!」


「母上。私のリリーは普段は雲布団から出てこないほど怠惰ですが、実はものすごくハイスペックなんだぞ」


 そこへ、騒ぎを聞きつけたジークフリートが執務室に入ってきた。

 彼はなぜかドヤ顔で胸を張り、妻の実力を自慢げに語り始める。


「おい、失礼でしょうが!」


 リリアナは頬をぷくっと膨らませ、持っていた丸めた書類でジークフリートの肩をペシーン! と叩いた。

 乾いた音が響く。


 だが、叩かれたジークフリートは怒るどころか、だらしなく頬を緩めた。


「ああ。リリーに叩かれた。もっと叩いていいんだぞ、リリー」


「ええっ、気持ち悪いっ!」


 リリアナはゾワリと腕をさすり、ドン引きしてのけぞった。


 その信じられない光景を前にして、エレオノーラはガックリと膝から崩れ落ちる。


「ああああ! わたくしのかわいい、クールだったジークフリートちゃんが、ただの変態になってしまったわぁぁぁ!」


 悲痛な叫び声が、本宅の廊下まで響き渡った。


 その様子を遠巻きに眺めていたルナが、温かい紅茶を淹れながら冷静に呟く。


「何を今更。あの男、前からあんな気配がありましたよ」


「ワフン、ウンウン」


 傍らに座るポチもまた、我が意を得たりと深く頷いた。


 騒がしい本宅の空気の中、リリアナはさっさと離れに帰りたいと心底げんなりするのだった。


【おしらせ】

※4/20


新作、投稿しました!


ぜひ応援していただけますとうれしいです!

URLを貼っておきます!

よろしくお願いいたします!


『「誰でもヤらせてくれる」と噂の隣のギャル。実は超がつくほど家庭的で、毎日めちゃくちゃ甘やかしてくる』


https://ncode.syosetu.com/n7529mb/


広告下↓のリンクから飛べます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★ ▼4/23連載版はこちらから読めます! ★



↓タイトル押すと作品サイトに飛びます↓



『【連載版】「誰でもヤらせてくれる」と噂の隣のギャル。実は超がつくほど家庭的で、毎日めちゃくちゃ甘やかしてくる』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ