第二話 始まり
「まさか、裏山につながっているとはな」俺はそばに転がる死体を一瞥して呟く。
「潜伏必須、警戒を怠らば即死亡。実力至上主義。武器の大盤振る舞い。混ざった偽物。仕掛けられた罠。軍事計画。選別。偽られた成績。殺し合い。法律違反。政府絡み?防衛庁。警察庁。内閣。」
静かに息を吐く。
「近々、この国に何か起こる。」
茂みががさりと蠢く。飛び出してきた敵を一刀両断に斬り伏せる。
「、、、愚か」
悲しいほどに、弱い。幼き頃から鍛えてきた俺からすると、雑魚としか言いようがない。そう、鍛えてきたのだ。反射で人を斬れるくらいまで。
「次は脳か心臓を破壊しよう」
痛みはないほうがいいだろう。多分。痛みに鈍い俺には分からないが。
「武器はもらう、、、悪用されるよりはいいだろう。どうか、静かに眠れ」
死体を放置してさらに進む。風切り音がして横にすっと回避する。
「罠があったか。利用させてもらおう」
そこら中にあった罠を回収して今夜の寝床を作る。ただし一つ問題があった。
「どこに設置しようか」
そう、そこなのだ。ここまでから察するに、罠だけではないだろう。きっと水辺にはクマなどの獣がいるだろうし、開けた高台には猛禽類がいるだろう。まあ、高台だけはあり得ないが。高台にいるということは、相手からも見つかりやすいということであるためだ。そもそも論、あのスナイパーがいるだろうから行く気はない。そこまで考えて、ふと気づく。逆に仲間にしたほうがいいのではないだろうか。これは、そんなところも試されている気がする。
「仲間か、、、。今のところ見どころがあるのは佐伯、氷塚、風見ってとこか。
関わったことないメンツは分からないな、、、」
まずは氷塚からだと走り始めた。あいつは何処にいる?今までの行動をシミュレートする。
「あいつはきっと滝にいる。」
滝へ向かって走った。




