第14話 執念の追撃...なるか?
二日連続更新!やっぱり戦闘シーンは書いていて楽しいです。さくさく書けてしまいます。
俺はキレた。それはそれはキレた。走れメロスのあの有名な文が聞こえてきそうなほどに。
「ふふふふふふはハッハハッハハハハ!!!」
「…どうした流浪月」
ーーーープシュッ
「ハハっ、はぁ。あいつ絶っっ対に仲間にする。最強職業のひとつで罠まで仕掛けれる奴だぞ?敵にまわしたく無いから仲間にする!」
一回そこで言葉を区切り横から飛来してきたモノをバックステップで回避した。
あっっぶねぇな。今度は罠じゃなくライフルかよ。サイレンサー独特の炭酸飲料開けるみたいな音が聞こえていなかったら回避できずに死んでた。
聞こえる範囲内に詩乃がいて助かったよ。まぁ、自分たちも射程範囲内にいるってことだが、聞こえないよりはマシだし、音源の方に行けば奴がいるのがわかっているのだからこれ程楽な捜索も無いだろうからな。
また聞こえた。おそらくは二発。俺と優を同時にキルするつもりなのか。
左側9時の方向から。飛来してくる方角が正面になるように体をぐっと捻る。あいつには警告しない。つかそんな余裕が俺にもなくできない。警告してる間にこっちまで来てやられちまう。
あいつなら何とかするだろうと思いつつ左側にある木に向かって走る。幹を左脚で強く蹴り隣の木へと飛び移る。三本ほど飛んだ所で、次に着地する数の木の方へ弾丸が迫る。
「クソが」
低く呻きつつ力を相殺するように今いる木から幹をロイター板がわりにしてバク転で離れる。何故バク転か?普通に飛んだら力の関係でこけるからだ。
姿勢を低くし次々迫る弾丸の間を潜り抜けつつ走る。目の前に避け切れない弾丸。
俺は『相棒』をジャージの尻ポケットから出すとC.A.R.システムのハイポジションに構え、撃った。正確に飛来する弾丸を迎撃した俺の撃った弾丸は飛来した弾丸とともに爆ぜた。
「あっぶねぇえええええええ」
ギリギリだった。多分『相棒』がなければ死んでいた。ギリギリの綱渡りに冷や汗をかきながら右手に握った『相棒』を見る。
細かい傷が表面の所々に走る、やや年季の入ったそれはH&K社製9mm拳銃SFP9。
陸上自衛隊にも制式採用されているそれは、昔から何度も俺と共に死線を掻い潜り、その度に俺を救ってくれた。いわばお守りのようなモノである。
神を信じず基本的に人を信じられない俺が唯一信じられるもの。それが『相棒』だ。
「サンキュー『相棒』」
俺は心からの感謝を囁きSPF9を再び尻ポケットにしまった。
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