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ある日世界はゲームチックになりました。  作者: 柳瀬 翔
一章 変わる世界
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二十三話 準備期間三日目

 俺は五十五層のボスに挑む為に準備運動としてゴブリンジェネラルと切り結ぶ、ゴブリンジェネラルは今までのゴブリンよりも一番身体能力が高い上に知能まで他のゴブリンよりも高い。


「あぁ、楽しいな!ゴブリンジェネラルよッ!」


 ゴブリンジェネラルはその高い身体能力と知能を持って俺とまともな戦いをしてくれる初めての魔物だったので今は気持ちが昂っている。


「隙ありッ!」


 とは言うものの魔物は魔物、フェイントにまんまと掛かり俺の攻撃を受ける。


「グォォォォォ!」

「ははっ!これで終わりだ!」


 ゴブリンジェネラルが怯んでいる間に背後に転移して首をバッサリ、これで終わり。


「体も暖まって来たし、そろそろ行きますか」


 ゴブリンジェネラル相手の準備運動も終わったので俺は意気揚々とボス部屋の扉をくぐる。


 ******

 ガコンッ!


 という音を立てて扉が閉まると同時に部屋の中の魔力が中心部で渦巻きだす。


「…ボスのご登場だ」


 グォォォォォ


 雄叫びを上げながら部屋の中心部に出現した魔物の名前はボブゴブリンジェネラル亜種、これは苦戦を強いられるかもしれないと心の中で呟く。


 なので先手を打たせてもらう、出現したばかりで油断しているボブゴブリンジェネラル亜種の懐に潜り込んで首に向かって不知火を振るう。


 ガキィィィン!


 という金属音を響かせながら相手は剣で受け止めた、そこで空かさず胴体に蹴りを打ち込む。

 流石に痛かったのか相手が少し怯む、この隙を逃すまいと追撃を打ち込むが相手は腕でガードしてしまった。


「チィッ!あと少しだったのに!流石はボスだな!」


 相手との距離が開いたことにより膠着状態になってしまった、だが俺にとっては有難い状況だ、この間にいつの間にか切れていた身体強化をかけ直してから相手にありったけの魔力を込めた闇魔法をお見舞する。


 すると流石に何かされていると気づいたのか此方に突っ込んで来るが先程よりも明らかに遅い、突っ込んで来た相手の攻撃を受け流して顔面を殴る。



 グォォォォォォォォォォオ!


 相手が怯んだ隙に首筋に不知火の刃をたてる、叫びながら此方を振り落とそうとする相手を気にせずに不知火の能力(アビリティ)を発動させて体内を直接焼く。


 グォォォォォォォォォォ………


 最初は苦しんでいたが次第に相手は動かなくなった、それを確認して俺はその場に座り込む。


「ふぅ…魔力が足りなくなると体が怠くなる」


 これが魔力酔いかと考える、この現象は保持している魔力が少なくなると起こる現象らしいがなぜ起こるのかは分かっていないようだ。


「まぁ俺が考えても分かるような事じゃないし、こう言うのは本職の方に任せるのが良い」


 と考えを打ち切ったところで次は先程の戦闘について考える、先ほどの戦闘で不可解なのは戦う前に掛けておいた身体強化がリミットを過ぎてないのに切れていたこと、これは相手の何かしらのスキルだと思う。


「これはここから先で身体強化が使えないかもしれないと言うことか…」


 良いじゃないか実に楽しそうだ、未知なる力、未知なるスキル、それらが相手なんて気持ちが昂ってしょうがない!


「まぁ今回の戦いは楽しかったぜ、ボブゴブリンジェネラル亜種よ」


 部屋を出る前にそう呟く。


 そして俺はダンジョンから自宅へと転移した。


鴉田 倭(からすだ やまと)

階位:1

レベル:65

称号:"超越者"

魔力:S

SP:69P

スキル:刀術Lv.10・体術Lv.10・転移魔法Lv.9・身体強化Lv.5・闇魔法Lv.5

ユニークスキル:魔眼・鑑定眼



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