十七話 学校生活2
「お兄ちゃん鈍すぎ」
「何が?」
「あーうん、お兄ちゃんだもんね」
一体なんなんだ?
「ほんとに分からないの?」
「全くわからん、恨まれるようなことをした覚えは無いしな」
「お兄ちゃん、その思考は戦闘狂の考えだよ」
「失礼な、俺は戦闘が好きなだけで戦闘狂じゃない」
「戦闘が好きな人を戦闘狂って言うんだよ」
そう言いながら雪音がジト目を向けてくる。
「でもほんとに分からないんだが」
「もぅ、しょうがないから教えてあげる、あの人たちはお兄ちゃんに興味があるんだよ」
「興味?ぼっちの俺にか?」
「さらっと自虐するの辞めてよ…まぁお兄ちゃんがぼっちなのは事実だけど…」
「ぐさァッ!」
「はぁ、あの人達がお兄ちゃんに興味を持ったのはお兄ちゃんの雰囲気が変わったからじゃない?」
「…雰囲気?」
「そ、お兄ちゃん前までは私がいないと全てにおいてどうでも良さそうにしてだけどダンジョンにもぐり始めてからイキイキしてるから気になったんだよ」
へぇー自分ではよく分からないが俺の雰囲気が変わったらしい、確かに前は雪音がいなかったら自殺してたんじゃないかと思うぐらいこの世界に飽きてたから今の楽しみを見つけた俺とは大分違うのだろう。
「でもなんで雰囲気が変わったぐらいで俺に興味を持つんだ?」
「お兄ちゃん顔はいいんだけど今まで雰囲気が台無しにしてたの、でも今はその雰囲気が無くなってお兄ちゃんがカッコイイって気づき始めたんじゃない?」
「へぇー」
まぁ確かに人に興味を持たれるのは嬉しいがもうそろそろ卒業という時に興味を持たれても意味が無いような気がする。
「それに雪音が居れば十分だしな…ボソッ」
「お、お兄ちゃん…嬉しいけど恥ずかしいよ…」
「あ、声に出てたか?」
「うん…」
頬を赤らめてこちらを上目遣いで見上げる雪音を見ていると俺は色々と我慢が出来なくなりそうだ。
「やっぱり雪音は可愛いな」
「はぅ……」
また声に出てしまったようだ、反省反省…
お互いが頬を赤らめながら弁当を食べて教室に戻った。
そしてその光景を見ていた者達は皆、砂糖を吐きそうな気分だったとか。




