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再生の賢者 ~スキルポイント目当てで低級奴隷を漁っていたら、再生の賢者と呼ばれるハメに~  作者: 和食 三昧


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第27話 魔草感知

 ルーベの森までは徒歩で約1時間半。小走りで行けば1時間弱で森の端には着く。俺は時間短縮と体力作りがてら、もっぱらジョギングしている。何といっても俺には荷物を持たないで済むという、とんでもチートがあるからな!

 だがルーベの森であれば、それほど大きな素材採取もなく、魔獣の魔晶石かデカ角兎の角くらいだ。あとは薬草や果実、大きな麻袋が1つあれば済む。ま、それすら俺は持たないけどね。


 軽いジョグを終えて森の端につく。少し休憩して息を整え、異空間から出した『水聖の川』の水を飲む。なんと俺は、口を開けて直接異空間から水を流し込むという芸を身に付けた。水筒いらず! 魔調力バンザイ! 美人メイドに(かしず)かれて世話をされる王侯貴族より贅沢では……ないな。美人メイドのほうがいいか。まあいい、それより……


「さぁ……狩りの時間だ!! 行くぞっ、あっ……みっけ」


 イキりながら、ショートソードを抜いたとたん、俺の【魔草感知】が反応した。木の根元にあるその魔草を根を残して摘み取る。


「お、シマラ草か、幸先いいな~」


 回復薬水、回復薬丸、RPGでいうところのいわゆる”ポーション”に使われる薬草だ。俺のこの森でのメイン収入がこれだ、薬草採取。正直、ここの弱い魔獣討伐よりよっぽど金になる。なんせ俺にはこの【魔草感知】があるからね。

 

 【魂の操作盤(ソウルボード)】を検証しているときに、間違って取ってしまったスキル。最初はどう使うかわからず、”魔草”が何なのかもわかってなかったが、何のことはない『薬草発見スキル』だ。

 では、なぜ『魔草』なのか……それはこの世界の冒険者たちに採取依頼が出される”薬草”というものはすべて魔素を含んでいる『魔草』だからだ。そして魔草は魔素濃度の濃い土地でしか育たない。魔素濃度の濃い土地には当然、魔獣がいる。故に冒険者の出番だってわけ。


 だが、通常の冒険者は魔獣狩りがメイン。わざわざ魔草図鑑なんかで魔草の種類を覚えて丁寧に採取していく冒険者なんて稀だという。だいたい適当にそれっぽいものを大雑把に摘んでいって、薬師ギルドで選別し、後日金が払われるという流れだ。

 しかーし、私のこの【魔草感知】があれば、魔草なんて一目瞭然! 効率的に採取でき、しかも他の冒険者たちと違って、雑草なんて混じっていないから、ギルドの人も大助かり! 一度ルーシェさんから「薬師ギルドの人たちがすっごく感謝してたよー」って言われた。

 ちなみに、【魔草感知】で魔草の名前や種類までわかるというものではない。あくまで”魔素濃度の高い植物”という判断ができるだけであり、種類や効能などは魔草図鑑で覚えるしかない。いわゆる『鑑定能力』はないみたい。ま、それでも充分だ。あとこの【魔草感知】は通常【薬師】の職を持たなければ、取得できないスキルだとか。だが【薬師】の職をもつだけでは、戦闘力が低く、通常【薬師】が薬草・魔草採取に向かう際は護衛を雇わなければならず、よほどの品薄か緊急案件でない限りは行わないらしい。ゆえにこの『魔草採取』は俺の独壇場! とまではいかないが、結構なアドバンテージだ。

 

 ついでに補足説明!! そもそも『魔草』とは、魔素濃度の濃い土地で育った薬草だ。薬となる植物、『薬草』は別に魔素濃度の高い土地以外でも、なんなら街の中でも栽培されており、一般人の傷薬や内服薬はこの普通の薬草で作られている。だがそれには当然魔素が含まれておらず、効き目も遅いし低い。まあ日本のドラックストアで売っている市販品の薬って感じだ。

 それに引き換え魔草で作られる薬水・薬丸はいわゆる”ファンタジーポーション”だ。薬水を傷に直接かければ、すぐに傷の修復が始まるし、飲んでも傷や体調不良がたちまち回復していく。ゆえに、当然お高い。品質は低位、中位、高位と3段階あるが、『低位薬水』であっても金貨2枚以上のお値段だ。

 ちなみに『薬水』と『薬丸』の違い。薬水は密封された瓶の中に入っており、”ザ・ポーション”って感じだ。薬丸より効き目はよく、何より傷に直接かけた場合は目に見えて傷が治っていく。だが、消費期限が10日程度と短く、何より瓶なので持ち運びが大変だ。戦闘中に割れたら金貨2枚がパーだ。

 薬丸の利点としては、何より持ち運びが便利! 『ザ・錠剤』なので、嵩張(かさば)らないし戦闘の邪魔にもならない。消費期限も半年くらい持つし、ソロ冒険者の必須アイテムだ。だが、薬水より効き目は落ち、何より傷に直接ってわけにはいかないから、そこがデメリットだ。


……という内容を初心者講習で大好きなあの人に教わった。


お読みいただきありがとうございます。

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