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無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ 【コミカライズ企画進行中】  作者: 桜井正宗
永劫回帰編(完全最終章)

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英霊の大戦斧エンデュミオン

 第60層のボスモンスターは以前とは、まるで違う。


 というより、あれは“人間”だ。


 巨人とまではいかないが、かなりの巨漢。マキシマスのエンデュミオンらしき大戦斧まで握りしめている。


 なんて筋肉質。まるでドワーフ族のような鋼の肉体をしていた。


 いったい、何者なんだ?



「……彼がボスモンスター、なのですか」



 意外な敵にキョトンとするルドミラ。俺も正直、混乱していた。

 以前の第60層のボスモンスターは、人間ではなかった。

 ナハトの記憶では骸骨モンスターで、伝説の海賊船長バーソロミューが出現するはず。だけど、あれは明らかに違う。


 あの巨漢は間違いなく人間。


 (たか)のような鋭い目つきでこちらを睨む。

 いったい、何者なんだ……この男。



「お前は……」



 そう俺が問いかけると、バリアの中のナハトが叫ぶ。



「ラスティ! その男は俺の親父(・・・・)だ!」


「――なッ」



 驚いた時には、ナハトの親父は俺の目の前にいた。

 あの巨大な斧を振り上げていたんだ。


 な、なんてスピードだ。

 この巨体でマキシマス以上の敏捷性(びんしょうせい)か!



「むんッ!」



 大戦斧が落ちてくる前に、俺は+10覚醒ヴェラチュールへ武器を変えて防御(ガード)


 凄まじい衝撃によって腕が(しび)れた。

 ……いや、これはまずいっ!



「ラスティさん!」


「スコルたちは距離を取れ! 危険すぎる!」


「は、はい……!」



 しかも、この一撃は斬撃が飛び散る範囲攻撃。周囲を巻き込む可能性大。

 幸い、斬撃はルドミラやエドゥが処理してくれたが。



「……ほう。貴様が星帝シックザール様が危険視していた少年か」

「っ! あんた、ナハトの父親なんだろ! なんでシックザールの軍門に下っているんだよ」



 そうだ、これはあまりにもおかしすぎる。

 それに……ナハトは親を殺されたとも言っていたはず。じゃあ、この目の前にいる男は何者なんだ!?



「それを知ってどうする。どうせ貴様たちは、この第60層で死ぬというのに!」



 また斧が迫ってきた。

 嵐のような物凄い強振で。

 なんちゅうバケモノみたいなパワーだ。こんなの初めてだぞ。

 しかも、まるで反撃する隙がない。


 確かにこれは、バリアを張って守りを固めるしか方法がないな。



「……ぐっ!」


「すまない、ラスティ! エンデュミオンを奪われてしまった!」



 マキシマスがバリアの中から叫ぶ。やっぱり、あれはエンデュミオンか!

 まさかボスモンスターが武器を奪うなんて……。

 いや、ナハトの親父は人間だ。

 武器を奪ったりしても、なんら不思議はない。



「ちなみにその男にダメージはまったく入らない。傷ひとつつかんのだ」



 敵の攻撃を回避していると、ルーシャスの声が響く。

 マジかよ。

 ダメージすら与えられないのか。


 確かに、これだけの手練れがいて突破できていないんだ。ありえる話だ。


 というか、そんなのどうやって倒せばいいんだ。


 ……だから、みんな立往生しているのだろうけど。



 覚醒無人島開発スキルで、俺は石壁を生成・設置しまくった。これを盾にするしかないが――直ぐに大戦斧エンデュミオンで破壊されていく。


 一撃で粉々とはな……。


 30、40と壁を作っても直ぐに破壊される。なんて野郎だ。


 退避しているテオドールが俺のもとにきた。



「……マジか、あの肉ダルマ。あの攻撃だ、回復も追い付かないぞ」

「テオドールの手札でなにかないか?」


「トリプルジョブといえど、あのバケモノを止める手立ては……いや、試してみなければ分からないか」



 テオドールの手に複数の小型ボールが現れた。

 サイズ感的にミカンサイズ。

 あれは……形状的に“爆弾”か!?



「お、おい。それ……」

鍛冶屋(ブラックスミス)の能力で作った小型爆弾さ。小さいが、火力を最大にしてある」



 それを投げつけた。


 小型爆弾がナハトの父親の足元へ転がっていく。



 その瞬間――



 あの小型爆弾が炸裂。予想を遥かに超える大爆発を起こした。……な、なんつう威力だよ!!


 この階層が吹き飛ぶんじゃないかって威力だ。



「う、おおおおおおっ!?」



 エドゥの防御魔法ソウルリフレクターで爆風から逃れることができた。危ねぇ。



「す、すごい……」

「離れるんじゃないぞ、スコル」

「はいっ」



 やがて爆発は収まり、煙も晴れていく。


 あの威力なら少しはダメージが入っても――。



「……なにかしたか?」



 ……バカな! テオドールの特製爆弾をまともにくらって傷ひとつない!? それどころか、ピンピンしてやがる。



「バケモノめ……」


 悔しそうに唇を噛むテオドール。

 おそらく切り札だったんだろうな。それが通用しないなんて……ヤバすぎる。



「ってやあああああああッ!」



 気づけば、魔剣ヘルシャフトで斬りかかるナハトの姿があった。親父の背後を取った。


「……ナハト。貴様は学ばんな」

「もうこんなことは止めろ、親父!」


「すべては星帝シックザール様の為。この命を捧げると誓った」


「ふざけるな! 親父はそんなことを言わない。あの男に洗脳されているんだ!」



 そこでナハトの爆炎スキル『ヘルブレイズ』が炸裂するが、親父の大戦斧エンデュミオンが黒紫のオーラをまとって――猛反撃。


 な、なんだ……あの技は!?

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