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単一世界のパラドックス  作者: 芹沢歩
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032 ネタバレ注意な今更登場人物紹介 - 単一世界編

 単一世界のパラドックス


【レア】

 十五歳。

 未来から来た少女であり、ルシードの実の妹でもある。

 彼女はルシードのことを兄とは知らずに育ったが、妹と知るルシードは特に可愛がっており、侍らせている女性陣よりも優先して相手をしていた。

 そのため、自分は特別であると勘違いした彼女はルシードに嫁ぐことを決め、時間を見つけては足しげく村に通っては発展に貢献、更には家族と接しているのではないかと錯覚するほど親しい間柄となっていたことからルークとレティは快諾、二人はレアを可愛がっていることからルシードもそうするつもりだと思っていた。

 だがしかし、村で普通に育っただけならともかく、都会暮らしや周囲に集う者たちより正しい知識を手に入れたルシードが一般常識を持ち出して頑なに拒んだことにより、自分の居場所がないと悟った彼女は未来を変えるために過去へ行くことを決意する。

 彼女の目的はルシードを手に入れることは元より、いまだ何も知らないであろうルシードを見て、正しい知識を植えつけさせないことも視野に入れている。

 ルシードも育て方を間違ったと後悔しているほど、自他共に認める兄狂い。すべての生物を根絶やしにしてでもルシードを手に入れようと考えていたくらいにはやばい。

 それでも実行しようとしなかったのはルシードに怒られることが確定しているからなのだが、あのまま未来に留まっていれば、平穏が訪れた世界に再び動乱を呼び込むのは想像に難くない。

 実は未来のルシードからの手紙を預かっていたのだが、先に開封して中を読み、これだけは読ませてなるものかと処分している。

 大きく歴史が動く際の出来事は知っているが、実際に体験したわけではないので詳細まで知っているわけではない。詳しく知っているのは周囲の者たちから聞いた話や、個人情報くらいなものか。

 魔法の師は主にベルが担当していたが、レアを溺愛するルシード、そしてレアを味方に取り込むことでルシードの側に返り咲こうとしたアルマリーゼからも数々の魔法を教わっている。小さなころから英才教育とも呼べるものを受けており、その実力は確か。

 すでに彼女が関与したことによりルシードの存在自体が変化しており、今後取るであろう行動は大きく動き始めている。

 ヒロインたちにとってのラスボス。


【ミリア・イクスジオ・フォルギス】

 ミラの母親であり、イクスジオ領を治める当主でもある。

 フォルギス家は代々女が家を継ぐとされ、彼女も例外ではない。

 王家を含めた始祖五家に数えられる一つ。

 フォリン、プリエル、アッシュの三家を纏める立場にあり、四家での話し合いでは結論を出す役割もある。

 国を支える立場ではあるが、王家を立てるためにあえて口出しはしないようにしている。

 そのため、武力面において国が衰退し続けていることを憂慮しており、何も相談してこない王家に対し憤りを感じてもいた。

 そんな折にコンラッドとトリスタンが王座を争う事態となり、中立の立場からどちらにもつけずにいたが、トリスタンの思想に影ながら応援しており、娘たちを通してレナードが助けを求めてきたことに、快く応じている。

 ルシードの一件でトリスタンと会い、必要とあらば手を貸すと申し出たのも、まさか王家から何も言ってこないのは、王家すらも恐れているのだろうかという疑念もあり、良い機会でもあった。


【ライラ・フォリン・トリーティア】

 セラフの母親であり、フォリン領を治める当主でもある。

 トリーティア家は代々女が家を継ぐとされ、彼女も例外ではない。

 王家を含めた始祖五家に数えられる一つ。

 リーダーとなるフォルギス家を補佐する役割になることが多く、仲裁役となることもしばしば。他の三家からは絶対に怒らせてはいけないと思われている。

 かつては笑顔で人を殺すとも噂されたほどで、その才能はセラフにも引き継がれているようだ。


【サテラ・プリエル・レヴィリア】

 サーシャの母親であり、プリエル領を治める当主でもあり、国教として広まっているルナミリス教の巫女であり、教主でもある。

 レヴィリア家は代々女が家を継ぐとされ、彼女も例外ではない。

 王家を含めた始祖五家に数えられる一つ。

 サーシャの他にもう一人女の子を産んでいる。

 レヴィリアは黒髪に紫の瞳、そして女しか生まれないと決まっており、これまで一度として例外はない。

 それは女神ルナミリスの加護を受けた証とされ、代々巫女の役目として信者たちに言葉を伝える役割がある。

 しかし、サーシャ同様、彼女も女神の声を一度として聞いたことはなく、皆を騙している現状に、それを悩みに思ってもいる。


 そもそもこの世界に神はいないのだが、彼女が知る由もない。


【レジーナ・アッシュ・ヘルベルク】

 ルーファの母親であり、アッシュ領を治める当主でもある。

 ヘルベルク家は代々女が家を継ぐとされ、彼女も例外ではない。

 王家を含めた始祖五家に数えられる一つ。

 大人しい話し方をするが、ルーファと同じく大雑把。ミリアとライラが女の子を産むため、家に伝わる方法などを見定めて慎重に事を進める中、彼女だけは言い伝えを忘れるほどには何も考えていなかった。

 そのため、他の三人に先駆けて結婚していたにもかかわらず、一人目に男の子を出産、次で大丈夫と思っていたところへ男の子、三度目の正直と産んでみれば男の子となり、ほどなくして産まれたサーシャにこれはまずいと、サーシャの誕生に準備を始めたミリアとライラに教えを請うために土下座までした過去を持つ。


【ジェフリー・ブラッドフォード】

 歴代の錬金術師に名を残せるほどに優秀で、数々の実績を残せたであろう人物。

 妻であるリタと娘であるプリシラを事故で失い、妻子を蘇らせようと各地の賢者を襲ってはその心臓を集めていた犯人でもある。

 最後はベルの頷きに妻と娘を助けてくれるものと信じ、感謝の涙ながらに死んでいった。


【ユキ】

 ホムンクルスとして生まれた少女。

 ジェフリーの娘と生き写しであり、本当はプリシラという名前が用意されていた。

 だが、ルシードが目覚めさせたことにより、ルシードをマスターと認識したため、ルシードからの名前を欲した。

 ルシードに対して彼女が一拍置いて話すのも、より良い選択を考えてのことであり、他の者たちへは相手のことなど考えずに即答する。

 メリッサの手によってリリーの娘となってしまったことを不満に思っているが、ルシードの娘となったことには満足している様子。

 ジェフリーの知識を継いでおり、錬金術に通じ、ルシードから魔力を受け取ったことで魔力の流れも理解している。今ではその構造と必要な物さえ理解していれば、魔素から直接錬成することができるほどである。

 本来の歴史では目覚めておらず、ベルの手によって秘密裏にブラッドフォード家の墓に埋葬されている。

 ルシードがその存在を知ったとしても、生命の樹を宿していない本来の歴史に存在するルシードでは目覚めさせることはできない。


【アギト】

 二十二歳。オオカミの獣人。

 レムスの街へと潜入していた獣人で、情報を集めやすいようにと数々の依頼を達成しており、それが幸いして街からの信頼は高い。Sランクも近いとされているほど有名。

 その実力は確かなもので、欠員が出れば四獣将に任命されることは間違いない。

 腰に剣をぶら下げてはいるが、それは獣人だと気づかれないための偽装でもある。

 それでも獣のような俊敏性を目にした者から、彼の白髪という特徴により白狼と呼ばれるようになり、気づかれたのではないかと焦ったこともあった。

 獣人時はクロウと対になるような白狼となるが、血の繋がりなどはまったくない。


【ノーラ】

 二十歳。

 レムスの街で深夜帯に受付を任されている。ルシードの両手に手錠をかけた本人。

 リリーと同期にギルドへと入社しており、一緒に新人研修を受けた経緯から顔見知りでもある。

 一部主要でない人物も混じってますが、大体はこんなところでしょうか。自分が書いていたはずなのに設定が思い出せない人が何人かいますが、後々追加するかもしれません。

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