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単一世界のパラドックス  作者: 芹沢歩
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あとがきのようなもの


 この度は稚拙『単一世界のパラドックス』に時間を取っていただき、再び感謝の言葉しかありません。

 今作を終えてまず思うことは、


 どうしてこうなった。


 この一言に限ります。

 自分でもどうして並行世界をあんな設定にしてしまったのか、いまだにわかりません。

 そもそもは死んだルシードが復活して終わるだけだったのですが、気がつけば頭のおかしな妹ができてしまう始末。話数も十話ほど増えていました。……なぜ。

 とはいえ、書いてしまったものは仕方がない。今更変える気はありません。


 さて、本題に入りますと、ルシードが生き返った件については既定路線でした。

 精霊再起の簒奪者で死なせた理由としては二つあり、一つ目は前回記したように、結末や過程を不満に思い、自分ならこうするだろうという思いから、素晴らしい作家様が誕生してくれないだろうかと期待を込めて書き上げたのが一つ。

 もう一つの理由としましては、ルシードを強くさせすぎたために、パワーアップという名の弱体化をさせようと考えたからでもあります。

 そのために常夜の雫という謎アイテムが存在したわけなのですが、最終的に必要にはなるものの、ルシードに持たせては更にパワーアップするだけになってしまうため、違う方法で復活させることにより、今後の展開を進めやすくする狙いもあります。

 まあ、それでも主人公最強タグなんてものが付いているからには、戦うとなるとわざとでもない限りは負けることはないのですが、気分の問題でしょう。

 わざわざタイトルを変えてまで続けた理由としましては、こいつは主人公を死なせるようなものを書くから続きを読む必要もないと思われてしまえばそれまでなのですが、あの結末だから良いんじゃないかと思われる方を配慮してのことです。


 おい、結局並行世界のルシードは全滅じゃねぇか! と思われるでしょうが、自分でもどうしてこうなったの一言につきます。

 ですが、できればこの世界でルシードが真に成しえたかったことを、並行世界のルシードたちは成しえたのだと考えていただけたらと思わなくもありません。

 なら並行世界のヒロインたちはルシードと結ばれないのかと考えた方は、少しだけ想像してみてください。

 とある少女は並行世界のベルたちへと口止めをしましたが、果たして酒を飲むと口が軽くなるベルが話さずにいられるのか、自然と正しい世界と同期を取ろうとする世界が、ルシードの存在する世界を正しいとしてしまった場合、すでに失ってしまったのではどうしようもないと、世界の修正力さんは諦めてしまうのか、もしくはベルから聞かされたヒロインたちは並行世界へ関与できると知って、どういった行動にでるのか。

 まったくもって酷い展開にしかならない話が一話できてしまう感はありますが、そこは皆様のご想像にお任せしたいと思います。


 とにもかくにも、前作がノーマルエンドとすれば、今作がトゥルーエンドとでも呼びましょうか。

 これにて精霊再起の簒奪者が真の終わりを迎えたのだとお考えください。


 あれ? 最後に何か出てなかったか? と思われた方がいることでしょう。

 そうです、愚かにもこの馬鹿は残りの伏線を回収しようと、まだ続けるつもりでいます。


 しかしながら、いるかどうかも怪しくも、期待された方は申し訳ありません。所々の話は考えているものの、そこに至るまでの過程をまったく考えていません。

 これにはすぐに続けようにも、話のどこかで必ず辻褄が合わない箇所が出てくることでしょう。

 すでに今作も探せばボロが出るでしょうが、そこはお許しください。


 そこで少しの間お休みをいただき、ゆっくりしながら構想を練りたいと考えています。

 それまで一年か、それとも二年か、はたまた五年か、まさか十年はないでしょう。そこは私の頭の回転次第、皆様に忘れられたころにひっそりと戻って来る予定です。

 どうかその時が訪れるまで忘れても、ああ、こんなやつもいたな、程度に思い出していただければ幸いです。


 ではでは、いつの日か皆様に再会できることを楽しみに、このあたりで失礼させていただきます。

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