031 ネタバレ注意な今更登場人物紹介 - 四章番外編から終章まで
◇第四章番外編
【ホープ】
十七歳。
本名はアイリス・シンクレア。
風魔法を得意とするAランク冒険者。
すべて形から入るため、探偵のような風貌をしており、舐められないようにと声も変えていた。そのせいで初対面では男に見られがちではあるが、れっきとした女性。
内偵を主とするギルド諜報部に属している。正直つまらない仕事を少しでも楽しもうと、怪盗ディセプションとして予告状を送り、探偵役として入り込んでは冒険者たちの推理を楽しんでいた。
形から入り、それらしきことをほのめかしては見当違いな発言をすることが多かったため、もっぱら迷探偵として有名になっていたことに、本人は気づいていなかった。
他者を欺き、記憶を改ざんする『欺瞞』の魔眼を持っている。魔眼の色は赤。
諜報ギルド長の娘でもある。
【ゴードン・セルゲイ】
四十歳。
エンバリーの街の富豪。
ライザとは夫婦の間柄であり、レベッカの父親でもある。
親友のハリーとは子どものころから仲が良く、貧富の差を鼻にかけることもないほどに人が良い。
【ライザ・セルゲイ】
三十八歳。
ゴードンとは夫婦の間柄であり、レベッカの母親でもある。
【レベッカ・セルゲイ】
十五歳。
ゴードンとライザの一人娘。
魔素を取り入れる体内の機能が正常に働かず、満足に体を動かすことができない難病にかかっていたが、ルシードの訪れによって病気を克服した。
メイドのメリーを実の姉のように慕っている。
【セバスチャン】
六十歳。
セルゲイ家に仕える執事。セバスチャンの名は代々引き継がれているとかなんとか。
そろそろ後任を探そうと考えていたが、怪盗の一件からメリーとともに家族として受け入れられており、ゴードンも新しい執事を雇う考えはないことからも、その必要はなくなりそうか。
【メリー】
十九歳。
十五歳を機に、孤児院を出てゴードンに雇われることになったメイド。
レベッカとは姉妹のように仲良しであることを誰にも知られまいとしていたが、怪盗の一件からそれが明るみになり、ゴードンの養子となった。
【ハリー】
ゴードンの古くからの親友。
別々の街に住む二人ではあるが、今でも年に数回は会う時間を作っており、昔話に花を咲かせている。
クッキーをくれる良い人。
【マリオ】
三十五歳。
元Bランクの冒険者。
専属の警備としてゴードンに雇われている。
◇第五章
【レオネイラ・エル・シュレディング】
二十四歳。ライオンの獣人。
獣人たちが住むシュレディング国の現国王。過去のしがらみから人間を滅ぼそうとしていたが、フィンの懇願によってあっさりと諦めた。
戦う描写こそなかったが、魔王とベルに次いでの実力者。この二人とルシードにさえ出会わなければ、あっさり世界征服できるくらいには強い。
フィンのことを溺愛しており、寝静まった深夜に寝顔を覗くことを日課としている。
フィンとは腹違いの姉。
【フィン・ロウ・シュレディング】
十歳。ウサギの獣人。
レオネイラを説得しようと試みた穏健派に見つかり、連れて行かれそうになったところをルシードに攫われ……助けられた。
小さなころはレオネイラのうしろをついて回っていたが、大きくなるにつれ、レオネイラからの視線に身の危険を感じて止めている。獣人たちの中でも感受性が高く、耳も良い。
金色の立派なウサギ耳を持っている。
レオネイラとは腹違いの妹。
【ゲン】
七十歳。タカの獣人。
四獣将の長を務める隻眼の老人。その左目は人間たちを滅ぼさんとしたレオネイラを止めるため、王の座に挑んだ際に抉り取られた。
いまだ衰えを知らない現役。
先王が新たな子を作ろうとしていることを知らず、王家の血筋を絶やさないためにもレオネイラとルシードを結ばせようと画策している。
クロウの父親代わりでもある。
【サモン】
四十二歳。キツネの獣人。
着流しを着こなし、素手を好む獣人でありながら腰に動物精霊が宿った精霊刀――小狐丸をぶら下げている。語尾にござると付けて話すのが特徴。
獣人たちから人気の高かったカウという名のウシの獣人を妻に迎えており、二人の間には娘もいる。
【ガイ】
二十六歳。クマの獣人。
獣人国一番の力持ち。ただしレオネイラを除く。
見た目によらず、意外と頭も回る。
【クロウ】
十八歳。オオカミの獣人。
その浅黒い肌を嫌った両親によって捨てられたが、たまたま通りかかったレオネイラに絡んだことで才能を見抜かれ、ゲンに師事することで四獣将にまで登りつめた。
かなりお馬鹿ではあるが、十八歳にもかかわらず四獣将になっているだけあって実際に強い。先王を除けば獣人国で五番目である。獣人変化時には黒狼となるが、人間時は灰色の髪となっている。
苦労人。
【イリス】
魔素の乱れによってルシードたちが住む世界へと来てしまい、レゾナンスウルフへと変貌していた精霊。元は下位に位置する動物精霊でもある。
ルシードから魔力を受け取ったことで、人語を解す中位精霊へと変化を遂げた。
アルマリーゼが闇の精霊であることには気づいていたが、知能も低く、勝手気ままに暮らす動物精霊であるイリスは上位精霊からも恐れられていることには気づかなかった。
語尾にワンと付けて話す。
【イルマ】
魔素の乱れによってルシードたちが住む世界へと来てしまい、レゾナンスウルフへと変貌していた精霊。元は下位に位置する動物精霊でもある。
ルシードから魔力を受け取ったことで、人語を解す中位精霊へと変化を遂げた。
現在はイリスとともにフィンの護衛をしつつ、ルシードが戻った時に褒めてもらおうと、その王座を奪うためにレオネイラに挑んでは返り討ちになっている。
かなりのお調子者。
語尾にニャンと付けて話す。
【先王】
三十九歳。ライオンの獣人。
たぶん名前が出ていない。
レオネイラが王の座を奪った際に死んだとされていたが、実際にはレオネイラにより幽閉されていた。
ゲンが王家の血筋を絶やすまいとしているように、シュレディングの名を持つ者は過去一度として王の座を譲ったことはないくらいには強いのだが、その実力はゲンに次いで三番目。武に生きるゲンは王の座に興味がなかったがために事なきを得たが、もしもレオネイラが王になる前に挑まれていたら危ないところだった。
レオネイラとフィンの実の父。
【ヒルダ】
二十七歳。ウサギの獣人。
先王の後妻。街中で偶然出会った先王に見初められ、フィンを授かっている。
レオネイラが王の座を奪った際に死んだとされていたが、実際にはレオネイラにより幽閉されていた。
レオネイラからも気に入られている。
フィンの母。
【カーク】
十九歳。
Aランクの冒険者。
テオとは子どものころからの付き合いがあり、親友でもある。
今は亡き、祖父のカーティスによって才能を見抜かれ、鍛え上げられたが、その力は麒麟児と呼ばれるほどであった。
だが、カーティスが亡くなったことにより不貞腐れ、成長を止めてしまっている。
今現在はルシードとの邂逅、テオとの再会によりかつての力を取り戻し、その先へ行こうと再燃していた……のだが、入れ込んでいた娼婦が結婚して引退すると聞かされ、どうにも怪しい。
麒麟児(笑)を脱却する日は遠そうである。
◇第六章
【クレア】
二十一歳。
美味しいものに目がない、ルシードたちが住む国の第一王女。
祭りへ行こうと逃げ出したところをルシードたちと出会い、ジェーンと名を偽って祭りを楽しんだ。
トリスタンによりわざと逃げ出すように仕向けられていたことは気づいていない。
【コンラッド】
二十四歳。
美味しいものに目がない、ルシードたちが住む国の第一王子。
クレアが逃げ出した混乱に紛れてうまく逃げ出したものの、お金がないと嘆いていたところをルシードたちと出会い、ジョンと名を偽って祭りを楽しんだ。
トリスタンによりわざと逃げ出すように仕向けられていたことは気づいていない。
【トリスタン】
十八歳。
ルシードたちが住む国の第二王子。
衰退する国を憂い、かつての覇気を取り戻そうと奮闘している若き指導者。
次期王になることが決まっている。
【ロラン】
二十七歳。
トリスタンに仕える腹心の一人。
Aランク冒険者にも劣らない武力もあるが、トリスタンの参謀として振舞うことがメイン。
【ヒース】
四十一歳。
トリスタンに仕える腹心の一人。
ルシードたちが住む国で最強と噂されている男。
トリスタンが次期王に決定したことで、大将軍の地位が約束されている。
【ラルフ】
三十五歳。
トリスタンが雇い入れたAランク冒険者。
他に雇い入れた者たちを纏める役割も担っている。
◇終章
【ニーナ】
六十六歳。
かつての戦争でレナードの仲間の一人として従軍しており、テーオバルトとは恋仲であった女性。そのお腹にテーオバルトとの子どもを宿し、女の子を産んでいる。
ただ、テーオバルトとレナードの会話を知る一人であったのだが、どうしてもレナードの顔がよぎるため、女の子にレニーと名付けるのは断念していた。
しかし、娘が産んだ子も女の子であったため、半ば諦めていたのだが、孫娘が産んだ二人目が男の子であったことから、レニーと名付けるようにお願いした。
実はニーナからテーオバルトとレナードの会話のことを聞かされていた娘が孫娘に話し、二人目を頑張ったのはここだけの話。
戦後テーオバルト捜索の旅に出ようとしたが、お腹に新たな命を宿していると発覚したがために自分の街へと帰り、育児の忙しさに追われている間にも出るに出られなくなった過去を持つ。
篭手だけを装備した戦闘スタイルを取り、魔獣の中で一番の硬度を持つとされるマウンテン・タートルの甲羅を素手で割ったという逸話が残っている。
レインとレニーの曾祖母にあたる。
【レイン・シックザール】
十四歳。
テーオバルトの子孫であることを強調すべくロンメルを名乗っていたが、本名はシックザール。
テーオバルトの名を継いだテオと手合わせするべく、男と偽って武踏祭男子の部に参加していた。
常に冷静沈着を心がけているが、テーオバルトとニーナの血が強いためか、やはり脳筋である。
その力はシオンには及ばないものの、参加者の中では頭一つ抜けていたほどにテーオバルトの剣の才能を継いでいる。
更には魔法の才能もあり、いまだ制御しきれてはいないが、使える者が存在しないとされた雷魔法をも使うことができる。
とはいえ、実際にはすべての魔法に通じたベルは当然のように扱うことができ、シオンも威力では劣るものの、使えることは使える。
レニーの姉であり、ニーナからはひ孫にあたる。
【レニー・シックザール】
十二歳。
テーオバルトの子孫であることを強調すべくロンメルを名乗っていたが、本名はシックザール。
ニーナに師事をしており、篭手を装備しての戦闘スタイルを持つ。
成長期であるはずなのだが、なかなか身長が伸びないのが悩みの種。
レインの弟であり、ニーナからはひ孫にあたる。
【ゼフ・シーカー】
二十七歳。
数々の魔道具を使用して武踏祭本選へと出場した魔道具作製師。隠れた天才との異名を持つ。
十二年前に父親から魔道具店を継いでおり、今現在はシーカー聖具店と名を変えて、自らが作り上げた擬似聖剣の販売活動をしている。
壊れてしまった擬似聖剣の代金をなんとか回収できないかと、近々テオのもとへ訪れようと考えている様子。
【ノーマッド】
武踏祭本選、一回戦第一試合でテオと戦った青年。
【クライヴ】
武踏祭本選、一回戦第一試合でゼフと戦った青年。
【ソニック】
武踏祭本選、一回戦第一試合でレインと戦った青年。
王都を守護する四つの剣術道場の一つ――青竜の使い手。
【ザカリー】
王都を守護する四つの剣術道場の一つ――玄武の使い手。
カーマインとは幼馴染の間柄。
【カーマイン】
王都を守護する四つの剣術道場の一つ――朱雀の使い手。
ザカリーとは幼馴染の間柄。
【ローランド】
王都を守護する四つの剣術道場の一つ――白虎の使い手。
一回戦で銃を使うレイモンドに不覚を取り、敗れ去っている。
【レイモンド】
銃を使って武踏祭本選への出場を果たしたが、手の内を見せすぎたことから二回戦の舞台でカークの挑発に乗ってしまい、敗れ去った。
【ヴィンセント】
武踏祭本選へ出場を決めた一人であり、テオの知人でもある槍使いの青年だったのだが、四神の名を持つ剣術道場の出場により、出番が省かれた。
【オネスト】
武踏祭本選へ出場を決めた一人であり、テオの知人でもある斧使いの青年だったのだが、四神の名を持つ剣術道場の出場により、出番が省かれた。
【シャドウ】
本名シャド夫。
その正体はルシード本人。正体がばれないだろうかという緊張のため、名乗ろうとして舌が回らなかったがためにそのままシャドウという名になってしまったのは幸か不幸か。
黒い髪に黒い仮面、黒衣を纏い、魔法で闇のオーラまで演出していた。
ニーナからの評価は邪悪そのものであり、シオンからは別の国の刺客だと思われている。
【シオン】
十二歳。
男と偽り武踏祭男子の部に参加していた少女。
八歳時、両親はシオンの噂を聞きつけた四人の老師に金で売っており、愛情というものを理解していない。そのため、誰かに構って欲しいという思いから力を振るうことがある。
カークの次に誕生した麒麟児であり、流派が分かれたすべての技を使えることから黄竜とも呼ばれている。武踏祭への参加は、最強と噂される自分の力が本物かどうかを確かめるため、手始めに自分より先に麒麟児と呼ばれたカークを血祭りにすることが目的だった。
独自に編み出した魔法――森羅万象と名付けた魔法の使い手であり、通常の魔法使いが基本とする属性に縛られず、木や金属、他にもすべての万物に干渉することができる。
その実力はルシードが出会った中でも十指に入ると折り紙つき。麒麟児(真)。
自分を打ち負かしたシャドウに傾向しており、一緒に国を転覆させる日はまだかと、再会を心待ちにしている。
単一世界のパラドックスでは最終話に後日談が入る予定だったのだが、すっかり忘れられていたため、ある意味一番の被害者。
【レナード・クライン・シュレンベルク】
六十八歳。
かつての戦争で皆を率いて戦った救国の英雄。実際には仲間たちも英雄に数えられているのだが、リーダーであったことから人一倍人気が高い。学生時代、競い合ったのが嘘のように成長を続けたテーオバルトに少しでも追いつこうと、作戦に重点を置こうとしたレナードの結果でもあるか。
テーオバルトが消えたことで皆が逃げ出したと言う中、誰よりもそうではないと信じて疑わなかったとして有名ではあるが、それは常に先頭に立って戦っていたテーオバルトの離脱により、最終決戦を前に主軸を失ったことで皆が動揺しただけであった。
当然、疑いは長く続くものでもなく、よくよく考えてみればあいつが逃げ出すはずはないと皆は気づいている。それをテオがレナードだけは信じていたとルシードに語ったのも、息子に良いところを見せたいがために、レナードが話を盛って話したせいである。意外と狡賢く、腹黒いというのが仲間からの認識でもあった。
戦後は各地を回り、テーオバルトの捜索に明け暮れている。
そんな中で妻となる女性と出会い、五十一歳の時に授かった子どもに、いつか互いに子どもが産まれた時にはお互いの名を与えようとしたテーオバルトと話を思い出し、テオという名を名付けた。
その力は老いた今でも、ルシードたちが住む国の表舞台に立つ者たちの中で十指に入る。
◇おまけ
【アルテナ】
聖剣アルテナ。
召喚されたアルマリーゼに対抗すべく長き眠りから目覚め、テーオバルトの前に現れた光の精霊。
無機質な少女に少しでも人として接しようと、レナードたちによりルナという名を与えられ、アルマリーゼが現れるその時まで従軍していた。
アルマリーゼとの決戦ではテーオバルトの力を借りてなお拮抗し、ギリギリ勝利を収めはしたものの、力を使い果たした彼女はアルマリーゼの封印方法をテーオバルトに託し、その場から姿を消した。
やはりどこかおかしい紹介となってしまっている点はありますが、だいたい間違ってはいない……かな?
あのキャラは? このキャラをもっと詳しく書いてよ、などありましたら加えたいと思います。




