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異世界で少年は文明開化を目指す!  作者: ねこじぞう
第一部 男爵領のアラン
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【28】ブランシュの戸惑い~悩む~私の役目は終わったのかしら(ブランシュ視点)

成人したブランシュは近頃悩んでいるようです…

 少し前に私は成人のお披露目パーティー、デビュタントをしたわ。これで私も大人の仲間入り。色々な所から縁談が持ち込まれたそう。商人のネットワークだけでなく、下級貴族の三男とか四男とか。他にも中級貴族の第二、第三夫人とかも。女学校の同窓生たちの中にはそろそろ他家へ嫁ぐものが出始めているみたい。中には結婚をしないで女学校の先生を目指すという人もいます。


 お父様は食指を動かされるご縁もあったようですが、お母様は私にまだその気がないというのを知っているのでとりあえず全て保留ということにしてくれています。それじゃあ私はどうしましょうか。


 私はどう考えても今すぐ自分がどこかの奥様に収まるつもりはないし、務まりそうもないわ。とは言っても8歳を過ぎたアラン君に私が教えることはもうあまりないのです。世間の常識や商習慣などについては商人としても私の知っていることは役に立つみたいだけれど、学問としてはしょせん女学校出の私ではアラン様の能力を超えられないみたい。


 私はやはり実家に帰って商売の手伝いをしながら、将来自分の商会を持つときのための修行を積むべきかもしれないわね。家庭教師を続けるかどうかについて、一度アラン君の意見を聞いてみようかな。


 ◇


 ある日の授業の後のお茶の時間に思い切ってアラン君に聞いてみました。

「アラン君、もう私に教えられることはほとんどないと思うのです。だから私ではなくもっと優秀な先生を見つけて教えを乞うた方がいいのではないかしら。」

「先生、そんなことを言わないでください。確かに学問と言う意味では先生から教えてもらったことはしっかり吸収したつもりです。でも、勉強の後で色々な商品化のアイデアや僕のやりたいことなどについて先生の意見を聞くのがとても楽しみですし、ほんっとに参考になっています。」


「う~ん、独創性という意味でもアラン君には敵わないと思うのだけれど。」

「いえいえ、最初に五目ならべがヒット商品になると目を付けたのは先生ですし、ネコ車のアイデアを認めてくれたのも先生です。先生は目の付け所がシャープなんです。」


「僕には、先生のような理解者が絶対に必要です。先生がいなかったらプラード家だって貧乏貴族のままだったし、子爵様に呼ばれることもなかったでしょう。だから家庭教師ではなくてもアドバイザーとして少なくとも10歳になるまでは、ここにいてくれませんか?」

 まあ嬉しい!私をそんな風に思っていて必要だって言ってくれるのはアラン君ぐらいだわ。それになんだかちょっと必死なところが可愛い。


「もちろん先生が今すぐにしたいことや、誰か好きな人がいてお嫁に行きたいと考えているのでしたら僕は止めません。」

「いいえ、好きな人などおりません!」

 と慌てて食い気味に否定してしまったわ。おかしく思われないかしら。

「それと、いずれ自分の商会を持ちたいと考えていますけれど、アラン君の考え出す新しい物には惹かれます。」

 急いで付け足しました。

「僕は先生が独立されるなら、僕の考える商品の取扱は先生にお任せしたいです。先生が一番の理解者ですから。」

 アラン君はなんて人たらしなの。そんな言葉をかけられたら断れないじゃないの。

「わかりましたわ。これからもアラン君のお側においてくださいね。」

 あら?まるで逆プロポーズの言葉みたい?そんなつもりで言ったのじゃないけれど。

「はい!僕からもよろしくお願いします。」

 アラン君たらにっこにこ顔をしているわ。


 ということで、当分は男爵家に御厄介になることにしました。

良かった!ブランシュ先生はまだまだアランの側にいてくれることになって。

やばいです。原稿に投稿が追い付いてきて在庫が…。果たして毎日更新が続けられるのか。

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