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異世界で少年は文明開化を目指す!  作者: ねこじぞう
第一部 男爵領のアラン
26/51

【25】領主様のお召し~招待される~えっ領主様からの呼び出し!?

ルナール商会の妨害工作もアランの機転で切り抜けました。いよいよ台車が発売になります。

---

主要キャラ紹介:●ギレム・ド・ロックブリュン 子爵 ●アラン(大智)男爵家三男 ●ベルナール・ド・ラ・プラード男爵 父親 ●セリア 男爵夫人 ●カミーユ 長兄 ●シャルル 次兄 ●クリステル 妹 ●コレット メイド ●アリス メイド見習い ●ブランシュ 家庭教師 ●ジョゼフ 執事 ●シルヴァン 庭番 ●マノン メイド頭 ●ピエール 店長 ●レイモン 商会長 ●エリーズ ブランシュの母 ●メートル・トマ 親方 ●ルナール ライバル商会長

 妨害工作騒ぎも収まりレイモン商会でネコ車と台車を売り出したところ、領都に野菜などを売りに来た農家がネコを買って帰り、扱う荷物が多い同業者の商店が台車を購入していきなかなかの売れ行きらしい。


 市中での評判を聞き、いつの間にか領主の館でも使用人たちが台車とネコを使いはじめて、それがギレム・ド・ロックブリュン子爵つまり領主の目に留まった。

「面白そうなものを使っておるな。ちと見せてみよ。」

 子爵が手で台車を押してみる。

「なるほど楽に動かせるな。前の車が回って方向がすぐに変えられる。これはよくできている。どこで手に入れたものだ?」

 と執事に問うと

「レイモン商会でございます。」

 との返事。

「そうか、あそこは近頃面白いものをあれこれ売り出しているようだな。五目ならべとやらも面白かった。どこぞに発案したものがおるのだろう。これらを発明した者についてはわかっておるのか?」

「いえ、詳しくは。調べさせましょう。」

「うむ、よしなに。怪しげな輩だと困るからな。」


 ◇


 ほどなくして調査結果が出た。

「主様、レイモン商会の新しい商品についてわかりました。プラード男爵の三男アラン殿が考案したものを、同家に家庭教師として出向いていたレイモンの娘を通じて商品を売り出す権利を得たものとのこと。」

「なんと、あの者はまだ未成年であったな。しかし出自のしっかりした者なら問題あるまい。会ってみたい。館へ召すがよい。」

 と執事に命じた。執事はレイモン宛に子爵名で手紙を書いた。


 ほどなくしてレイモン商会。

「どうしよう、領主様から召喚状だ。」

「まあ大変!召喚状って、あなた何かやらかしましたか?」

「いや、ネコと台車の発明者の話を聞きたいとおっしゃっているそうだ。」

「あらいやだ。それじゃお叱りじゃなく、おほめの言葉をくださるに違いないわ。召喚状ではなくて招請状ではないですか!しっかりしてください、あなた。さっそく男爵様とアラン様にお送りしなくちゃ。」


 ◇


「アラン様、男爵様がお呼びです。」

 めずらしくコレットではなく執事のジョゼフが呼びに来た。こげ茶の髪色にエメラルドグリーンの目をした渋いおじさんだ。僕はひそかに「柔和な策士」と呼んでいる。単なる事務方ではないようなので。もしかしたら汚れ仕事を引き受けることもあるのかもしれない。


「父様、お呼びでしょうか。」

 父様の執務室に入ると僕はそう尋ねた。

「領主様からお呼びがかかった。」

「父様にですか?なんでまたそんなことに。」

「いや、わしではない。そなたにだ。」

「えっ?僕が何かしましたか?」

 と言いながらこの世界に持ち込んだアレコレがまずかっただろうかと内心ヒヤヒヤした。

「いや、お前の考案したレイモン商会の品々が領主様のお目に留まってな。直接会って話を聞きたいそうだ。どうだ行ってくれるか?もちろんわしも一緒に行くぞ。」

 父様はなんだか嬉しそうだ。

「ご領主さまからのお召しであれば、お断りすることはできませんよね。父様が一緒ならば安心です。行きましょう!」

「わかった明日発つので支度をしなさい。」

「わかりました。」

 あらら、面倒なことになったな。でも文明開化を興すなら領主様の知己を得るのはその近道になるかも知れないぞ。

おやおや領都を治める子爵さまから呼び出せれてしまいました。アランに外交はできるのかな?

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