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異世界で少年は文明開化を目指す!  作者: ねこじぞう
第一部 男爵領のアラン
23/51

【22】ネコの完成~試用する~ブランシュ先生がネコの意味を解釈すると?

閑話エピソード間に合いませんでした。どこに挟めるかなぁ。

さて、商会で打合せをした初の実用品であるネコ車。ちゃんと完成するんでしょうか。

生成AIの挿絵入れちゃいました。絵が大きいかな?

ネコの試作の打合せをしてからそろそろ3週間が経つ。とくに問い合わせもないので順調なのだろう。そんなことを思っていると家の前に荷馬車がやってくる音がした。窓からのぞいてみると荷馬車の荷台には布がかけられた荷物が積まれている。荷馬車は屋敷の裏へと回った。

「や、来たか!」

僕は急いで玄関の外に出て納屋へ向かう。


「これを届けるように頼まれたんで、受け取りのサインおねがいしやす。」

と荷馬車の御者が荷物を降ろしながら言った。完成したネコが届いたのだ。品物を受け取ると荷馬車は帰っていった。前世日本のオール金属性の物とは違うが、木製の車輪が付いた一輪車で、手前に太めの棒が2本打ち付けてあり、三点支持で安定して置ける。うん、いいんじゃないか。運搬するものを入れる部分は箱状になっているが、地面に置くと斜めでも取っ手を持ち上げたときにほぼ水平になるようにできているのが実にネコらしいじゃないか。よくできている。おまけに箱の前の部分にこちらの文字でロゴのように”NEKO”と彫ってある。そのまま商品名にするようだ。発音も同じでいけるからか。


挿絵(By みてみん)


前にブランシュ先生に

「このネコってどういう意味ですか?」

と由来を聞かれたので

「動物の猫から来ています。」

と答えたら頬に片手を当てて納得できない顔をされたので(その表情にキュンとしたけれども)

「工場などの狭い通路をキャットウォークと呼ぶので、狭いところを通れる車の意味でネコと呼んだという説があります。」

と僕は答えた。裏返しに伏せるとストッパーの三角形が猫の耳の形だからという説もあるけどね。すると先生は

「あらもしかすると、猫のように軽やかに動かせるからかもよ。」

と新説を唱えたっけ。


「ブランシュ先生!ちょっと2階から降りてきてください!」

先生を呼んでから裏庭へ回ってシルヴァンを探した。

「ネコ車、届いたんですね。アラン君、シルヴァンさんはあそこに。」

彼は納屋の側にいた。

「シルヴァン、前に見せた絵に描いた道具ができたんだ。一輪車でネコって名前にした。使ってみてくれるかな。」

「アラン坊ちゃん、これは面白いですね。早速肥料を載せて運んでみましょう。」

と言って、麻袋入りの肥料を二袋ネコに載せた。取っ手を持って持ち上げると菜園に向かって歩き出した。

「これだと運ぶ力があんまりいらなくて楽ちんです!」

「しばらく使って感想を聞かせてね。」

うん、まずまずの出だしだな。

「アラン君、これまでにないものですね。新発明って感じです。これはヒット商品になる予感がしますよ!」

ブランシュ先生が言った。


3日ほど経ってシルヴァンにその後不具合がないか聞いてみた。

「肥料や土を運ぶのが楽だし、野菜なんかを運ぶのも袋に入れなくてもそのまま積んで運べるから手間が省けます。もうネコなしでは庭仕事はやってられません。」

と高評価だ。

「どこか直した方がいいところはあるかい?正直に言ったもらって構わないよ。より良い商品にするためだから。」

「持ち手は木の地肌を磨いてあるので痛くはないのですが、滑りやすいです。手に土がついていたり手袋をはめたりしているので。」

「そっか、なんか滑り止めをつけた方がいいかもね。」

「それなら鞄づくりで余った革とかを巻いたらどうかしら?うちに革の切れ端ならたくさんあるわ。」

「さすが先生、それがいいですね!」

「私から実家に連絡しておきますね!」

先生もなんだか嬉しそうだ。出来上がったものを評価して修正して完成度を上げる。これが物づくりの醍醐味だしな。よし、これで最終形ができるぞ!

今度は発明品が続きますよ。日本にあって異世界になくて向こうでも作れそうなもの、まだまだ色々ありますよね。

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