第97話 ケージの日常 その5
一人暮らしの者は一人暮らしの者を見抜けるか?
答えは‥…どっちだろう。
別に一人暮らしじゃなくても理解る人には理解るよね。
昨日、スーパーで見かけた幸薄い人系。
失礼だろっと承知で書いてみる。
カードはレジで反応しなかったり、買った食材を落としたり……。
髪型も暗い感じ。顔を前髪で極限まで隠してる!?
とにかく、頑張れ!!
さて、99話までケージの日常が連続します。
その後、ノディールの話しを挟んで、
またケージです。
あっ。100話までしかストックがない!?
初々しくも悲観的な表情の新人さん達。
当たり前だ。
好きで性奴隷になる者などいないのだから。
「皆さん、こんにちは。この男娼館一のエース、性技SSS級のケージです」
どうだとばかりにふんぞり返るが、目の前の少年少女たちには、それが何なのか、そんなものになりたくないとか、それに価値があるのかと、それぞれの想いを完全に表情に出していた。
「ごほん。えっと、奴隷には、労働奴隷、奴隷兵、生活奴隷、性奴隷など、犯罪で捕まったり謝金のカタに売られたりと、いろいろなタイプがあります。
中でも性奴隷は主に借金のカタで売られてなる人が多いです。
それはお客様が元々地位のある人物を犯してみたいとか、素性の知れた性病の心配がなく安心して遊びたいとか、そんな需要があり売買のレートるからです。
さて、とりあえず裸になりましょう」
全員が、えっ!? という顔になった。
そりゃそうだ。ここには異性がいるし、自分の宝物を他人に見せたくはないだろう。
店長によれば、この少年少女たちは、今日入荷してきたばかりの穢を知らぬ純粋無垢な子たちだという。
それを裸にひん剥くなんて、Sっ気が溢れんばかりで続々してきちゃう。
まぁ、この子達が反抗してきたら俺は即死なので、護衛にメイを連れてきた。
メイのやつ、性奴隷のくせに俺とのエッチで……モジモジと何か乙女っぽくなっちゃてる。
今までなら冗談で手を握ろうとしたら強烈なビンタが返ってきたが、今では下を向いて顔を真っ赤にするのだ。
マジ乙女……。
「えっと、今日は教官として君達の相手をすることになっています。
同じ性奴隷として手荒な真似はしたくありません。
諦めて大人しく指示に従ってください」
裸になった少年少女をくじ引きでペアにする。
そして、我が永遠の師匠、サーチャ(ゴブリン族・8歳・♀)に童貞を奪われ、性交の極意を叩き込まれた……あの時の記憶を思い出す。
「むーっ。女の子は……俺が仕込んでも良いのかな?」と何気なく呟くと、メイが俺の袖を持って首をブルブルと横に振った。
それは駄目ということか。
メイ的にだけど……。
メイは目の前で俺に他の女の子に手を出して欲しくないらしい。
少年少女の裸は、まだまだ大人になりきれていない……子供っぽさを残していて、少々可愛そうになってきた。
いや、ここは心を鬼にして……。
(略…といか書けません)
「店長……。お客様を相手にするよりも疲れました……」
「メイも……疲れた……」
「そうか、お疲れさん。空いた時間は二人の好きにしていいぞ」
たった一言を残して、中央館へ逃げるように去っていった。
「全く、過労死しちまうぜ」
「二人の……好きにして……いい……。……好きにして。……好きにしていい」
メイが壊れた。
メイがメイのスイッチが入ってしまったようだ。
「お願い、ケージ……」
ウルウルした瞳&上目遣いのコンボを繰り出すメイに陥落した俺。
《時間を……(略)……》
腕枕したのは良いが、腕が痺れて痛い。
メイは満足そうに寝ている。
まだ営業時間が終わるまで小一時間ある。
それまでは我慢しよう……。
できればね!
考えてみれば、メイの体型って……ロジーナに似てるよな。
疑似ロジーナとして……。
妄想しながら……。
駄目だ、そんなのロジーナにも、メイにも失礼だ。
俺にだって、そのくらいの良心は残っている。
しかし、一体、いつになったら、この性活を抜け出せるのだろうか?




