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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
本編
96/153

第96話 ケージの日常 その4

おはよっす。

金曜の夜、翌朝5時に起きなくて良いという事なのですが、体は疲れ切っています。

精神的には起きていたいが、体は睡眠を欲しているのです。

そのチグハグ差加減で、中々寝付けません。

やっと寝たと思ったら2時頃目を覚ませてしまいました。

諦めてPCを立ち上げてみたが、結局眠くなり……ベッドで横になると眼が覚めるという罠。


そんな感じて、疲れも取れず、頭もボーッとしています。


さて、ケージもスーバーブラック企業で働く一人です。

頑張って欲しいですね。

 この世界には、ベッドの上で男が女を喜ばせる習慣は基本的にない。

 まさに男尊女卑、男が気持ちよければ良いのだ。

 まぁ、全くいないというわけでもない。

 女の喜ぶ顔が好きとかいう男もいるし。

 あくまでも基本的にという話だ。

 なので、癒しと快楽を求める女性は、男娼館へ足繁く通うのだ。


「大丈夫、ケージくん?」


 俺の腫れた顔を冷たい手で優しく包むのは 氷河蜥蜴族のご令嬢ク・デルパ様だ。

 彼女は、その最中に我を忘れて数名氷漬けにして性奴隷を殺したことがあるらしい。

 要注意人物なのだが、権力者の娘故に出禁には出来ないそうだ。


「ひんやりして、気持ちいいです」


 考えてみれば、権力者なら男など何処からでもかき集められるのでは?

 そんな疑問があるが、口が裂けても言えない。

 きっと事情ってものがあるのだろう。


「ケージくんは可愛い……」

「お礼にたっぷりとサービスしますね。でも、その前に……両手を縛らせてください」


 氷河蜥蜴族は、氷のブレスなどではなく、掌からマナを放出して氷漬けにするらしい。

 なので両手を縛って魔道具の手袋で掌を覆ってしまうのだ。


《時間をふっ飛ばしますね。時間をふっ飛ばしますね。時間をふっ飛ばしますね。時間をふっ飛ばしますね。時間をふっ飛ばしますね。時間をふっ飛ばしますね》


 ふうっ、今日のお仕事は終わり。


「お疲れ、ケージ。明日は店に出ずに、新人の指導に当たってくれ」

「え、でも……俺目当てのお客様が来ますよ?」

「うん。ケージのプレミアム感を出すために、週に一日は休ませることにした」


 おう、そうだった。

 この店、スーパーブラックで休みが無かったんだ。

 まぁ、結局、新人教育という仕事があるんだ。

 厳密に言えば休みではない。


「はい。わかりました」


 店長に逆らったところで何一つ良いことはない。

 ルームメイトのパカポーンと合流して、中央館へ戻る最中にメイとすれ違ったが、アイツ、完全に俺を意識して、顔を真っ赤にして俯きやがった。

 性技SSS級だけじゃなくて、実は魅了系スキルも持っているんじゃないかと思い始めていた。


 パカポーンが寝付くと、今日もミニチュア・モンスター・メーカーでケイブバットで街を調査する。

 外壁に囲まれたこの街の唯一の出口である門はやはり閉められていた。

 この中央館から門までは歩いて2時間の距離がある。

 夜間に子供が出歩くのは目立ちそうだ。

 そもそも昼間でも門を性奴隷が簡単に通過できるか疑問である。


 焦らずじっくりと調査していけばいい。


 ケイブバットを戻すと、目を閉じる。

 ノディールが昼寝でもしていれば、また夢の中で繋がることが出来るはずだ。

 今後は機能のように邪魔されたりはしない。ゆっくりと話せるだろう。

 ノディールが昼寝していれば……。


 翌朝、ノディールとは会えないまま目を覚ます。

 そんない都合よく会えないのは理解っていたが、結構落ち込んだ。


 さて、性奴隷として働かなければ館での俺の存在価値はない。

 

 今日の掃除は娼婦館の階段部分の担当だ。

 本日、一緒に掃除するのは年上の姉貴的な存在のエルレーンさんだ。

 エルレーンさんは、娼婦、男娼のどちらも変わらず面倒を見てくれるし、悩んでいれば相談にも乗ってくれる。

 まだまだ客相手も可能な年齢だけど、今年いっぱいで娼婦を卒業して、娼婦館の職員になるらしい。

 これだけ有能な人材を性病などで失う訳にはいかないという判断なのだろう。

 俺もそう思う。


「おはようございます、エルレーンさん」


 こうして、俺の一日がまた始まった。

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