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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
本編
93/153

第93話 ケージの日常 その1

帰宅してからご飯を炊きます。

夜、朝、昼の分です。

しかし、夜炊いたご飯を昼間で持たせるのは……季節的に危ないのかも。

なので、朝炊いて、朝、昼、夜分にしました。

夜分は冷蔵庫に入れてあります。


さてさて、ケージの新しい生活がスタートしました。

男娼館から、いつ、どのように、抜け出すかは全く未定です。

 フロント大陸北東中部に位置するジリス帝国。

 その中規模の街で有名な高級男娼館の男娼としてケージは働いていた。

 ここ数日の間に前回異世界に来た時の記憶や、自分が佐藤 慶次だという記憶も徐々に思い出していた。

 俺がここにいて周囲が違和感を感じないのなら、この体は元からここにいた他人の体なのか?

 やはりこの国にも鏡は無く、ケージには自分の体なのか検討が付かなかった。


 高級男娼館にもかかわらず、ケージはエース級の人気男娼であり、一日に五から十名ほどの客を相手にしなければならなかった。

 そう、記憶が蘇り始めて、あっという間に数日でエース級にまで上り詰めたのだ。


「おや、おや、お疲れのようだね」

「すいません。マダム、イーダ様……。このところ毎晩二桁に近いお客様を相手にしてて……」

「良いのよ。こうやってケージと話せるだけで幸せなんだから」

「ありがとうございます。こうして……弱音を……本音を話せるのはマダム、イーダ様だけでして……」


 ロリ好きのケージには60歳を超えるマダムの相手はキツイ。

 しかし、この客はとても重要な客であり、絶対に怒らせていはいけないのだ。


「あの……店長に相談して、今度、マダム、イーダ様だけために一日空けさせてもらいます」

「あら? 可愛いこと言うじゃない」


 結局エッチな行為は一切しないで、マダムの昔話を聞いていたら閉店の時間がやってきた。

 ケージはマダムに熱いキスをしてお別れの挨拶をした。


「マダム、本当に今日はごめんなさい。また絶対に来てくださいね」


 マダムは、頬を涙で濡らしながら帰っていった。


「お疲れ!!」


 ドンとケージの背中を叩く少女は、同じく性奴隷のメイだ。

 男娼館と娼婦館は隣接し、内部で繋がってるのだ。


「おい、ケージ、メイ、性奴隷同士の性行為は……」

「「こんな奴としません!!」」


 自分と同じセリフを言ったメイを睨むと、メイもこっちを睨んでいた。


「お前ら息ピッタリじゃねーか……」と、店長のバルカバッサが頭を掻く。


「ケージ、スキンケアの時間だけど?」


 今度は同室のミノタウロス族のショタ、パカポーンが姿を現した。


「うん、行く。それじゃ店長、メイ、おやすみなさい」


 商売道具のアレは激しく使い込まれるため、高級ポーションによる治癒が必用なのだ。

 六種類のポーションを状況に合わせて塗るため自分ではケアが難しい。

 そのため、ルームメイト同士でお互いのアレをケアするのが基本だ。


 アレのケアが終了すると、パカポーンはあっという間に寝てしまった。

 男娼の中でも最長の武器を持つパカポーンだが、年齢は一番低かった。

 子供がこんな時間まで起きていのは正直つらいだろう。


 完全にパカポーンが寝たのを確認して、俺はミニチュア・モンスター・メーカーでケイブバットを作り出す。


『今日モ探索デスワ』


 いずれ男娼館を抜け出す。

 その時のために脱出経路などを確保する目的でケイブバットを放った。

 

 いつかストゥーピッド島に戻って、また皆と楽しく暮らしたい。

 そのためにまた異世界に戻ってきたのだから。


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