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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
本編
91/153

第91話 空より高い場所で 前編

とあるゲームをダウンロードしています。

夢にまで見た光回線だぜ!!

と思ったのですが、実家のADSL回線の方が早かった……。


俺みたいな馬鹿が回線を占有しないように制御を掛けているのか知りませんが、

少し残念です。5Gとかってどうしたんですかね? 全く聞かなくなった気がします。


さて、今回は、本編のメインテーマの一つ、ケージと子作りの説明会の前編ですね。

全二回の説明会が終わらると、しばらく女の子たちは出番がありません。

ケージが性奴隷らしく働く日々のお話が続きます。



 空よりも高い場所。

 恐怖で混乱するロジーナの素直な感想である。


 何故、こんな場所にいるのか。

 ロジーナの記憶では、ベッドの上で枕を濡らしていたはずなのだが……。


 自分は浮遊しているのか、透明な床の上に立っているのか、それは何処まで続いているのか、一歩踏み出したら何もないのか、壊れやしないのか、ロジーナは恐怖で半泣きになっている。


 いや、ケージが死んでしまってから一ヶ月が経過してもなお、毎日のように泣き続け目が腫れて続けていたため、その涙が何なのかさえ理解らない。


「にゃっ!? ロジーナ!! 元気にゃ!?」

「ノディール姉!!!」


 少し離れた場所には、ノディールがいた。

 久しぶりに見たノディールは元気そうだった。

 アンナ・ハーリンに連れ去られたと、ソフィアさんから聞いた時は胸が張り裂けそうだった。

 ケージに続いて大切な姉……母までも失ったのだから。でも目の前にノディール達がいる。

 少しだけ安心できるが、遙か上空雲よりも高い空の上に立たされているため、お互いに近づくことも出来ない。


 しかし、ロジーナは無意識に、その安心できる場所へ足を踏み出そうとしていた。


「動くな、ロジーナ!!」と、ペチタさんの叫び声で我に返った。

 落ちるかも知れないし、落ちないかも知れない。

 だが、動かないことが正解なのだ。

 多分、ナガミミ兎族としての本能が久しぶりに目覚め、感情を抑えてより野生に近づく。


『はいはい。皆さん動かないでくださいね。落ちて死にますよ? 無風にして温度も適温。快適でしょ?』


 聞いたこともない声が、上空に響く。


「お前は誰だ!!」


 上空でも戦う姿勢を崩さないペチタ。

 愛剣を抜き戦いに備える。


『ペチタ、きちんと説明しますから安心してください。質問は後にしてもらうため、皆さんの声を封じますね。


 そうですね……何から話せば……。


 まずは、ケージのことからにしましょう。

 ケージは数日後、この世界に蘇ります。場所はフロント大陸の何処か、それ以上は言えません。

 皆さんにはケージを見つけ出してもらいます。

 そして、ノディール、ロジーナ、ソフィア、ペチタ、アルベリット、シーリス。貴方達六人の中で一人だけにケージの子を身籠ってもらいます。


 ここ、とても重要ですよ?


 貴方達六人の中には勇者の血が混ざった者がいます。

 誰とは言いません。

 貴方達には勇者の力を使うことは出来ませんが、ケージの血と交わることで勇者の力が目覚めます。

 つまり貴方達には勇者の子を生むという運命が待っているのです。


 しかし、全員がケージと関係を結べるわけではありません。

 六人の中で誰かと抱き合えば、ケージはまた……ロジーナ、ノディール、記憶にあるでしょ?

 何故かケージとエッチな事が出来なかったと……。

 そう、神がかりな力で妨害されます。

 まぁ、私の力ですが。

 そんな訳で、誰かの子を身籠ったら二度と六人とはエッチなことは出来ないように邪魔します』


 こっそりとケージにそんな事をしていたことがバレて、ノディールとロジーナは恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていた。

 そして、やっぱり恋のライバルでもあるのだと認識した。


『そして、六人の中には……私の生まれ変わりがいます。

 

 あっ、ちなみに私が、アルベリットが探し求めている魔王です。

 その魔王は……貴方達六人の中にいます。

 正しくは力の半分を受け継いだ感じですかね。

 半身って感じですね。

 一番怪しいのは悪魔のシーリスでしょうか?

 それとも愛してやまないペチタかも知れませんね。

 悲劇っぽくて良いじゃないですか。

 もしかしたら、自分自身かも知れませんよ?』


 何の話だと、ペチタはアルベリットを見つめる。

 そして、それがアルベリットを縛り付ける……呪いだと気が付く。


『アルベリット、自分を含めて六人全員を殺しても構いませんが、勇者が生まれません。勇者が生まれないと未来のこの世界は、邪神に滅茶苦茶にされます。はい、アルベリット、貴方の決断次第で未来は変わります』


 馬鹿な……。

 まさか、一人に人族に魔王を打ち倒せと……そんな馬鹿な呪いを……アルベリットのような子供にかける神は……決して、神などではない!!


 ペチタは剣を力いっぱい握った。

 この剣で、その呪いを、神を貫きたかった。


                     (続く)


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