第89話 ケージと仲間たち
今住んでいる街ですが、全くトキメキません。
新しい街に来ると、うわーっ住みたいと思うのですが、
まぁ、実際に住んでいるわけですが、ここじゃない感が凄い。
理由はいろいろありますが、街の批判になってしまうので言えません。
さて、長いプロローグが終わり本編がスタートする訳ですが、
筆が乗らず難航しています。
考えてみればスタート後の展開を妄想していなかったのが原因ですが。
おいおい、ロジーナ……。
倒れているだけで、何故死ぬと理解る?
まぁ、確かに死ぬんだけどさ。
最後の力を振り絞って、ロジーナの頬に流れ落ちる涙を拭ってあげたかった。
しかし、持ち上げた俺の右腕が、砂のようにサラサラと崩れ落ち……消えていく。
あぁ、体が崩れていたのか……そりゃ……わかる……よな……。
「ケージ!!」
ソフィアさんの声?
視界にソフィアさんの肉付きの良い太腿が……。
もっと膝枕して欲しかった……。
死んじゃうなら、怒られてもソフィアさんのおっぱい触っておけばよかった。
「ケージさん!? なんで……」
ごめん、シーリスちゃん、待ってられなくて、それに……クーリスちゃんとちょっとエッチなことしてしまった。
でもあれは……セーフだと思いたい。
あ、ペチタさん、グレディアさん、気付けば皆に囲まれていた。
あっ、ララさんもいた。
ドワーフの……気持ちよかったっす……。
最後に皆に会えてよかった。
上半身と頭部だけになったケージを見守るように、全員が必死に声をかける。
最後の最後でロジーナにキスされた。
愛のないエッチなら人に見られても恥ずかしくないが、心の篭ったのは駄目だ。
まったく、人前で……恥ずかしい……だろ……。
塵すら残らずに消えてしまったケージのいた場所に、ロジーナとソフィアが必死に何かを求めて祈るように手を添えていた。
一部始終を見ていた化粧の濃い筋肉ムキムキのグレディアは、この場で起きた出来事を全員に語った。
空気の読めないグレディアですら、神々しいケージに話しかけることすら出来なかったという。
悪魔であるシーリスは、命の暴走でしか起こり得ない現象だと告げた。
するとペチタはエロと命を燃やし尽くしたのだろうと、実験から得た知識を踏まえて結論付けた。
「やはりケージさんは……特別な力を持っていたのですね」
何となく納得したアルベリットの肩にペチタの手が触れる。
うわーんと突然大泣きを始めたシーリスに、ペチタはもはや戦う気力などなくしてしまっていた。
ただ子供をあやすようにぎゅっと抱きしめた。
「ケージさんが、けーじさんが……。いなくなっちゃった……。す、好き……。大好きだっったのに……わぁぁぁぁぁん……」
ペチタは思った。
自分と同じなんだと。
それは、シーリスだけではない、ソフィアも、ロジーナも……一緒なのだろう。
ただ好きな……愛する人と一緒にいたかっただけなのだと……シーリスをアルベリットと共に抱きしめた。
鈍感なケージさんへ。
おっぱいを腕に押しつけても、夢の中でご細工しても、まったく予想通りにならなくて、いろんな手を使っても全く駄目で、最後は強引に裸でベッドインして……あんなところじっくりと触られちゃって……。
ただ振り向いて欲しかった。
ボクだけを見て欲しかった。
もっと気にして欲しかった。
このストゥーピッド島に来たのは、結婚相手を見つけるため。
三年も経たないうちに見付けたのがケージさんだ。
こんなにサービスしてんのに……。
また逃げるなんて狡い……。
きっと、また会えるよね?




