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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
85/153

第85話 双子ドワーフのララとケージ前編

蚊と格闘しました。

この高さの部屋に蚊が侵入してくるとは想いませんでした。

一階からストーキングされていたのかも知れません。


痒いです。


さて、今回はケージがケージらしい。

そんなお話です。


緊張しまくりのペチタ&アルベリット組に対して、聖騎士を皆殺しにしながらもまったりシーリスちゃん、ソフィア組は絶望しています。さて、どうなるのでしょうか?

 ケージと一緒に冒険に行けないソフィアは、ケージへ思いを募らせるライバルたちを観察し、ライバルたちには無い……お姉様的なポジションを確率することで優位に立とうとしていた。


 偶然だがソフィアはその己の影から死神を創り出し繋がっている少年を知っていた。


 執拗にケージにまとわりつく少年を。


 最初はケージに憧れる少年かと思った。

 しかし、ケージと比べて格上の少年が何故ケージに憧れるのか、まるで検討がつかなかった。

 もしかして、子供だから性に興味を持ち始め、性奴隷として有名なケージに憧れたのだろか?

 

 いや、違った。

 あの啓示を見つめる羨望の目ではない……単に恋い焦がれる乙女の目だ。

 あの少年はケージを愛していたのだ。


 ライバルだと認識したソフィアは、より少年をより観察した。

 その結果、ケージも周囲の誰もが気付かなかった事実を発見する。


 少年ではなく少女なのだと。

 どうやって事実を掴んだかは、倫理観の観点から言いたくない。


 そんな少女が……噂通りの悪魔の力を隠そうともせずに、親しげに話しかけてきた。


「やぁ、確か……ソフィアさんだったよね? ボクはシーリス。ケージさんに頼まれて助けに来たんだよ? 剣をこっちに向けないで欲しいのだけど?」


 ソフィアはシーリスの背後にいる死神に睨まれ絶望しながらも、必死に生きる手段を模索したいた。

 それは隣にいる双子ドワーフの妹ララと兄ライズも同様であった。

 千を超える聖騎士たちは、その死神に成す術もなく蹂躙されてしまったのだから。


 シーリスはソフィアがまるで信用していないことに落ち込む。

 ハハッと乾いた笑いの後、ため息を付く。

 そして、ペチタ達のパーティーメンバーの双子ドワーフに気づく。


「えっと、そっちのチッコイ……ドワーフ? あぁ、ララさん!! ララさんからもケージさんの匂いがする……。いつのまに抱き合ったの!?」


 おっと、ここで語られていない。

 ララとケージの甘い一夜が暴露されてしまった!?



 ▼ここからは、ララの淡いピンクの思い出となる……



 ララはあの熱く甘い夜を忘れられなかった。


 あれは小都市リゼンダから大都市バレッテェリアへの道中、野営で夜の見張りをしていたときの出来事だ。

 兄ライズの気持ち良さそうな寝息を聞いていたら、人族のケージがゴソゴソと動き出したのだ。

 正直、人族は好きではないし。

 背が低くずんぐりむっくりな容姿を馬鹿にする人族は嫌いだし!!

 それは大体が男性のドワーフに対してなのだが、女性も然程体型が変わらないの。

 そんな人族、よりにもよって性奴隷のケージならば、美しい人族の女性を嫌と言うほど見てきたに違いないし!!

 だから尚更、自分の容姿が恥ずかしいし!!

 見ないで欲しいし!!


「ト、トイレです……」


 聞いてもいないのにケージは、愛想笑いしながら近づいてきた。


 えっ?

 トイレなのに何故、こっち来るし!?


「あ、あの……つ、付いてきてもらえませんか? 魔物に遭遇したら俺一撃で死にます」


 確かにケージは最弱だった。

 この道中でも猫以下の生命力を何度も見せつけられていた。


 でも、こっちで寝ている連中はどうするの!! と、思ったけどペチタやシーリスがいるなら問題が起こるはずもないと、問題の起こりそうなケージに付いて行く。


「ははは、あまりララさんとは会話したことないですね」


 そりゃ……人族が嫌いだし。


「早く、するし……」


 ケージは乙女ではない。

 そんなに遠くに行く必用もない。

 ここで十分だし。

 早く戻りたかった。


「ご、ごめんなさい……。ララさんの揺れる胸を上から見ていたら、そ、その……変形しちゃいました」


 なっ!?

 性に関しては奥手中の奥手の私にシモネタ!?

 そ、それりゃ…‥奥手でも男の兄ライズといつも一緒にいれば、その……変形だって知っているし。

 

 でも、変形したらどうなるかは知らない。

 いやいや、変形したとか女性に向って言うのかな?

 な?

 な?


 えっ!?

 ど、どういうこと!?

 

 もう訳が理解らないし!!!!


 あまりの出来事に脳の処理が追いつかず、サイクロプスの一撃さえも耐え切る私が気絶してしまった。


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