第81話 集う者たち
おはようございます。
土の朝は食べ物がありません。
夜にご飯を炊くのですが、金曜日の夜はパスタと決めています。
はっ!? 知らねーよって、怒らないでください。
土日は野菜を食べような日なので、野菜を買ってくるのですが、
作れる料理が少ないので……フライパンで肉と一緒に焼くだけのあれを料理と言えるのか? と疑問ですが、それも面倒くさいですね。
今日は雨ですから。
さて、物語前半最後の山場となるロジーナのもとへ、主要なメンバーが集まり始めました。
「あの悪知恵の働く”おばさま”め……」
神聖教会の信徒には人心掌握術が効かないと思わされていた。
何故ならば、初手で人心掌握術やノディールの聖なる力が効かない聖騎士をぶつけられたためだ。
あれだけノディールがボコボコにされた姿を見れば、恐怖も植え付けられるというものだ。
聖女としての”おばさま”の人心掌握術も、聖女である私やノディールには効果がないと知っているため、芝居がかった小手先のトリックで私達を騙したと言う訳だ。
そんなことより、実際に人心掌握術の効かない信徒はごく僅かであるという事実が重要だ。
効くと理解っても慌てて行動しない。
効く相手と効かない相手を確実に選別するためだ。
エリス・サザーランドは、”おばさま”の指示通り、聖女になるための勉強に励む。
勿論、勉強する代わりに、とあるお願いをしていた。
正直言って、そのお願いの内容には意味がない。
つまりお願いを聞いてもらう代わりに勉強を頑張っているというシュチエーションを創り出したのだ。
しかし、ノディールの洗脳が始まる前に、つまり洗脳に対抗している間に、どうにか解放する必要がある。
別にあのバカ猫の事など、どうでも良いのだが、エリスには武力が必要だったのだ。
◆
ソフィアは、バレッテェリア近郊の荒野にあるレッドスコルピオンのアジトである天然洞窟に来ていた。
ここは何度も訪れたが、何も有力な手がかりはなかった。
しかし、ここ以外にケージに繋がるヒントはないとソフィアは信じていたため、気付けば足がここに向いていた。
長いようで短い時間、ノディールやロジーナが来てからは、一緒に出かける事も少なくなった。
二人に嫉妬したこともある。
でも家に帰ってくれば、ケージは甘えてくれた。
膝枕の回数も一番多いのではないかと自慢したい。
今ならペチタがアルベリットの事をどれだけ想っていたか理解る気がする。
あの屈強なペチタが泣きながら話していた……壁越しの話し声が言っていた。
『目を閉じると浮かんでくる』と……。
まさに私もそうなの。
あの膝枕をされながら男の子の反応を隠そうともしない無邪気な姿。
そのまま本能が子作りをさせようとするのを必死に我慢した。
まったく人の気持ちも知らないで……。
弱いくせに冒険者や盗賊になって、生死の境目を行ったり来たり……。
本当に危ないから止めて欲しかった。
会いたい。
会いたいよ。
もし今度会えたら、”好き”と正直に言おう。
その後のことは、そのとき考えればいい。
だから神様、どうか……ケージに会わせて。
もう一度、時を紡いで――
ガサッ。
想いに浸っていたソフィアの耳に良からぬ者の足音が聞こえた。
通常の足音ではない。
それなりの場数を踏む……盗賊の足音だ。
ならば動いては駄目。
あちらの感知能力が上なのだから。
近づいて来ないでと、祈る。
戦いは好きではない。
そのとき背後から口と腕を掴まれて、洞窟の隠し扉に引きずり込まれた。
んっ!!
不味い、完全に身動きが出来ない。
物理的ではなく、魔法で縛られてしまったのだ。
こんなところで死にたくない!!
「ん、んぐっ!!!」
「静かに!!」
その声は、アルベリット!?
「ごめんなさい、脅かすつもりではありませんでした」
「盗賊よりも、後から来る聖騎士に要注意だ」
アルベリットに2m超えのペチタさん、化粧の濃い筋肉ムキムキのグレディアさん、双子ドワーフの妹ララと兄のライズ。ボレオ最強の冒険者が結集していた。
「ここに何かある。ちょっとした変化を見逃すな!」




