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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
76/153

第76話 シーリスくんの正体

工夫を重ね、当初より15分ぐらい朝食と昼食の準備の時間を縮めることが出来るようになりました。

朝5時なので、そんなに張りきれないのですが……。

まぁ、家を出るのが8時30分なので、3時間半ほどの時間があります。

この投稿後、一話程度書く予定です。


さて、やっと主人公の登場です。

 エリス・サザーランドは、隅々まで手入れされた庭園の中で、テーブルに置かれた林檎を鷲掴みにすると、マナーなど何処吹く風とばかりに齧りついた。

 エリスは、堅苦しく古めかしい貴族社会にうんざりしていたのだ。

 それが突然誘拐され、恐怖で心臓が破裂しそうになった。

 しかし、その過程で覚醒した聖女の力。

 その力は一から十まで懇切丁寧に力の方から話しかけて使い方を教えてくれた。


 名も知らない盗賊団を手中に収め、物凄く気分が良かった。

 何もかもから解放され、世界の柵から抜け出したと思った。

 それが、何故? 神聖教会の七人の聖女だか何だか知らないが、また箱庭の世界に閉じ込められてしまった。

 悔しいことに聖女の力は、神聖教会の信徒には通じない。


 自分と同じ聖女だと言われたスレンダーキャットのバカ猫は暴れるに暴れたが、結局力尽きて洗脳のため独房に入れられている。


「エリス・サザーランド。あなたも洗脳が必要ですか?」

「不要ですわ。おばさま」


 アンナ・ハーリンという何とも気に喰わない女が見下したように聞いてきたのだ。

 精一杯の嫌味を込めて”おばさま”という反撃をかろうじて繰り出した。


「ねぇ、聖女って七人いるんでしょ? 私と猫と他には? 何処にいるのかしら?」

「まず一人は、あなたの目の前にいます。それと……他の聖女とはそのうち会えます」


 げっ。ふふっ。”げっ”だって。そんな言葉が口から漏れるぐらい驚いた。

 まさか”おばさま”が聖女だったなんて。


「おばさまは、バカ猫を聖女だと認めているから、革新派なの?」

「そうね。神聖教会の内部のこと、少しは理解しているようね」

「こう見えても一応、元・貴族の娘ですからね」

「あなたは人に注目されたいと願い、人を導くことに長けています。神聖教会の広告塔になってみては? 楽しいですよ?」

「んー。考えておく。確かにこのままじゃ、退屈すぎて死にそうだし」


 その言葉を聞いて満足したのか、おばさまアンナ・ハーリンは、忙しそうに姿を消した。


 退屈か……。

 エリス・サザーランドは、雲一つない青空を見上げた。


「ふふっ。良いこと思いついちゃった♪」


 ◆


 ケージは目を覚ます。

 長いあいだ素晴らしく心地よい夢を見ていた気がする。

 体調も万全で実に活力に満ちていた。

 そんな清々しい目覚めであった。


 ぐにゅ? っと女の子の体に触れた感触が頭の中を刺激した。

 とても柔らかくすべすべしている。

 ケージは目を閉じたまま、この体が誰のものか考える。


 ロジーナは……もっとオコチャマだし、ノディール? いや、ソフィアさんって事もあるな。

 いやいや、待て待て、落ち着け俺。

 確か俺は……女頭イーリッヒとエッチな事を……。


 俺はより深く女の子を調べるため……に触れた。

 顔を見ればすぐに理解ることなのだが、それでは面白くない。


 知らない……ぞ? 誰だ? こいつは……。


「あん♥ ケージさん、朝から積極的すぎです♥」


 脳に電撃が走る!!!


「シ、シ、シーリスくん、女の子だったの!?」

「酷いです。ケージさん!! それはあんまりですぅ!!」

「い、いや……だって……」


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