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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
67/153

第67話 いざ、エリス・サザーランド奪還へ

えっと。先程、急展開と書きましたが、もう少し先の話です。

ぐっ、この訂正のために一話ストックを使っちまった。



「お、お前は……亀X!?」

「むっ……。その反応は、双子の兄に会いましたか? 兄は愛の伝道師とか言いながら、街から街へと渡り歩き、悪評をばら撒いておるのです。ちなみに兄の名はジェームス、私はロバーツです」


 困った顔のロバーツは、兄ジェームスが何をしたか聞いた後に、しっかりと謝罪してくれた。


「さて、奴隷商人の私は、盗賊ギルドを介して、レッドスコルピオンの女頭にあなたを性奴隷として貢げばよいのですね」

「うん。ロバーツさんには、ボレオから報酬が出るし、レッドスコルピオンに繋がりができるから悪い話ではないと思う」

「この話しが持ち込まれたときは眉唾ものでしたが、前金で金貨を手にすると実感が湧きますね」

「後は盗賊ギルドに行った仲間が、案内役を連れて帰ってくるのを待つだけです」

「その前に、その服を脱ぎ、私にブツを見せてください。女頭に交渉する時、何も知らないのは不自然すぎます。またその服では性奴隷に見えません。このボロ布を」


 ロバーツにチェックされているとき、しっかりとノディールとシーリスくんもチェックしていた。

 ったく、何度も隠れて見たことあるだろ?


「確かに素晴らしい。しかし、それ以上に見た目では理解らない性技をお持ちなのでしょうな。WDNにはSSS級と記されています」

「WDN?」

「はい、ワールド・奴隷・ネットワークです。魔導具による奴隷商人たちの情報交換網です」


 そこにロジーナが胡散臭い男を盗賊ギルドから連れて帰ってきた。

 何よりロジーナが無事でホッとする。


「ふん、こいつが……ケージか」

「いや、そっちはシーリス、俺の護衛だ。俺がケージだ」

「あん? 女頭イーリッヒ様はショタ好きだ。お前より、こっちのショタ連れて行った方が喜ぶぞ? まぁ、いいや。で、そっちの奴隷商人とケージを連れて行けばいいんだな」

「うん、よろしく」

「猫と兎とショタは、ここでお別れだ。猫と兎には一応30ポイント付けることになってる。この紙を持って盗賊ギルドに行け」


 最後まで護衛をするというシーリスくんを説得した俺は、胡散臭いケビルデという男と奴隷商人ロバーツの三人で、荒野に向って歩き始める。


「本当に魔物は出ないの?」

「はい、バレッテェリア周辺は街の騎士や自警団が巡回しているので魔物は近寄りませんね」

「おいおい、ケージ、もう少し性奴隷としての演技できないのか? しかし、健康的すぎる気がするな」

「それは、数日前まで貴族で飼われていたことにします」

「それならな」


 俺は振り返る。

 丘の上には心配そうなノディールたちの姿が見えた。


 何もない荒野を三時間ばかり進むと、突然ケビルデが両手を上げて立ち止まった。

 知らない間に、盗賊レッドスコルピオンに囲まれていた。


「なんだ? ギルドのケビルデじゃねーか。どうした? 来る予定は一週間後じゃなかったか?」

「いや、この奴隷商人から女頭イーリッヒ様に貢物があるらしくてな」

「けっ、仲介料で儲けやがって」

「今度街に来たら、きちんと奢りますよ」

「約束だぜ?」

「はい。急がせてすまないが、この性奴隷はこういう環境になれてなくて、早く連れていきたい」

「あぁ、俺達の後ろに乗れ、わかってると思うが……」

「いやいや、レッドスコルピオンに喧嘩売る馬鹿はいないから」

「ふっ。ならいい」


 話しは最終局面へ向けて加速度的に進んでいく。

 おっと、忘れてた性技で女頭をアヒアヒ言わせるのが目的じゃない。

 エリス・サザーランド奪還が目的なのだ。


 ここからは俺次第……。

 大丈夫なのか俺?


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