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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
59/153

第59話 その強さ、上級冒険者?

毎朝のルーティンが未完成なので、無駄が多いです。


「そこをお退きなさいな。人族の子よ。獣の愛を邪魔しては駄目、駄目ぇ!!」


 騒ぎを聞きつけた護衛の冒険者たちが仲裁に入る。

 乗り合いの馬車一台に4、5名の冒険者が付くのだ。

 これはバレッテェリア行で5台編成。つまり……20名以上の冒険者がいる。

 数の暴力である。


「あの亀は異常者です!! 助けてください」


 妖しげな亀Xに対しては、一人でも人数が多い方が良いと先手を打つ。

 護衛に来ている冒険者は経験が浅いってシーリスくんが言っていた。

 多分だけど、若いから喧嘩っ早いはずだ。

 亀Xが何かをする前に叩きのめしてくれ!!


「異常者? ”友達以上、彼氏未満、妹ニアリーイコール”は黙っててくれない? それと冒険者たちよ、私が九尾主義の幹部だと知っていての狼藉なのかな?」

「だから何だよ? 俺たち神聖教会の人族には関係ないな。大人しく投降しろ! 10秒だけ待ってやる」


 10、9、8 …… 3、2、1 ……


 亀Xはまるで冒険者たちのことなど眼中にない。

 ただいやらしい目つきでロジーナを視姦している。


「警告はした。悪く思うなよ」


 若い冒険者が亀Xの胸を狙い剣を突き刺した。

 しかし、鎧も身に着けていない亀Xにぶつかった瞬間金属音が鳴り響き、冒険者の剣は弾かれてしまった。


「私の体に傷を付けたいのなら、最低でも魔法剣を持って来なーっ!! 無駄なのわかった? もう帰っていいよ、バイバイ!!」

「くっ!? 剣が駄目でも……。おい! 魔法を打ち込め!!」


 冒険者の仲間が亀Xに向けて火球を放つ。

 爆風が俺まで届き砂煙が肌に当たる。


「魔法か、流石に服がボロボロじゃないか!! まぁ、出したくて出している訳じゃない!! 人族に襲われたから……仕方ないんだよ!? ロジーナちゃん!!」


 亀Xの不気味な下の亀が露わになる。

 むしろ露出できて喜んでいる感じだ。


「汚い。死ね」


 ケージのそれと比べると明らかに不快な造形の下亀をロジーナは完全否定した。


「ふふっ。そんなこと言って、後で恥ずかしくなるよ? 大好きになるのだから?」


 何なんだよ。

 あの幽霊屋敷も九尾主義の幹部が関わっていたし、九尾主義って世界の害悪なんじゃねーの?

 『エリス・サザーランド奪還手配書』がケージの頭を過ぎった。

 また失敗するのか?


「雷撃!!」


 シーリスくんの指から稲妻が放たれ、亀Xに直撃する。


「おぉぉぉぉっっっ!!??」


 亀Xは叫んでいるが、まるでダメージを受けていないように見えた。


《くっ、駄目ですか……。しかし、ケージさんの目の前で悪魔の力を使う訳にはいきませんからね》

 

 ケージに格好いい姿を見せたかったシーリスは、苦虫を噛み潰したように不愉快な気分になる。


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