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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
44/153

第44話 とある小さな村で

 命運を握る全ての者たちが、ケージを中心に集まり始めた。

 しかし、勿論ケージは何も知らない。


「一度しちゃったら、二度目も同じですよね? いや本当は八度目ですけど……」

「ち、違います……。あのときは……どうかしてたのです。わ、私は、シーリスさんが好きなんです!!」


 無理やり奴隷烙印に触れさせれば、もしかしたら主従関係、つまり性奴隷を欲するようになるのかもと思ったが、無理矢理は良くない。

 口説いてお互い納得した上で……。

 あれ? でも最初って納得してたのかな?


「でも、ほら、ムラムラしてますし……。少しだけ手伝ってくれても……」

「ひ、一人でしてください!!」


 ナデアさんに拒絶されて落ち込んでなんていない。

 実は少しだけラッキーと思っている。

 このままエッチな関係どころか、普通の顔見知りレベルまで戻りたい。


「エッチしちゃったって……シーリスくんに言っちゃおうかな?」

「酷いです!! そうやって、私を脅すのですか? 言わないって約束してくれたら……もう一度くらいなら……」

「そんな酷いことしませんよ。シーリスくんに黙ってる代わりに、ナデアさんも僕達の関係を誰にも言わないでくださいね。特に……ノディールやロジーナには……」


 キラーンっとナデアさんの目が光る。


「ふ〜ん。ノディールちゃんや、ロジーナちゃんい知られたくないか……。命を救ったこの私に、体を迫ったことを、まず謝ってほしいわね。ど・げ・ざ・で」


 俺は即土下座モードに入った。


「う、嘘よ、嘘。冗談だから!! あ、あのね。もうお互い、忘れましょう。貴方の言う通り、貴方の性技を超える人はもう現れないと思う。でも、私は私の心を大切にしたいの」

「わかったよ。忘れよう。でも、最後に俺の命を救ってくれてありがとう。いつか恩は返すよ」


 俺とナデアさんは握手した。


《あっ、時間と空間が入れ替わるにゃ!?》と、二人のイチャイチャを半眼で見ていた霊が言った。


 グニャリと空間が歪み、体がねじ切れそうになりながらも、時間や場面が粘土をこねるように折り曲がり混ざり、そして新しい舞台が産み出された。


《ここはソシールエイラ様が軟禁されていた村だにゃ》


 不思議なことに、俺達の体は透明で村人からは見ないらしい。

 また物体に触れることも出来なかった。


《恐らく部外者は目立ってしまうからだと思うにゃ。きっと流れに干渉してしまうと判断されたにゃ》


 三人で村の中を一時間以上も歩き、やっと幼女ノディールを見つける。

 不法侵入し放題なのだ。

 まぁ、途中で昼間っからお盛んな新婚さんのムフフ♥な現場を三人でじっくりと見ていたのだが……。


 おっと、本題に。

 幼女ノディールは、胸と腰にボロボロの布を巻いただけの格好で部屋の隅に座っていた。



「”オニゴッゴ”楽しかったにゃ……」

《おい、ノディール!!》


 余りに弱々しいノディールを見てられず、抱きしめようとした。

 だけど、幽霊であるため触れることが出来なかった。

 また声も聞こえていないみたいだった。


「もう……死んじゃおうかにゃ……」


 光を失った瞳で天井を見ながらノディールが呟いた。


 まだ幼いノディールの口から”死”というキーワードが出たことに俺は動揺した。

 エッチなムードから超シリアスモードにぶっこまれ、頭が混乱してしまう。

 

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