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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
34/153

第34話 トラップドーン!!

「雰囲気あるな……」


 下手な遊園地のお化け屋敷なんかより、よっぽど背筋が寒くなる。


 どうして人が生活しない建物は朽ちるのが早いのだろうか。

 ちなみに屋敷の大きさはエリス・サザーランドちゃんのお屋敷と同じくらいだ。


「俺達は屋敷の中だ」


 荒れた中庭を通り過ぎて、屋敷に入る。

 勿論、屋敷の中は真っ暗だ。俺は光源として、ウィル・オー・ザ・ウィスプをミニチュア・モンスター・メーカーで創り出した。


『正面ヲ照ラシマスワ』


 俺の顔の向きに合わせて、ウィル・オー・ザ・ウィスプが動くらしい。


「ケージ、たまには役立つ」


 まぁ、先に神言教の信徒が屋敷内に入ったので、俺は安心感して屋敷内に足を踏み入れた。


 中央玄関を中心に左右対称で三階建ての屋敷だ。

 各階に4パーティーの掃除部隊が投入される。

 俺達はニ階の右側担当だ。薄暗い廊下を歩きながら、ノディール達を怖がらせてみることにした。


「お決まりのパターンとして、仲間とはぐれてしまい……再会したときには、取り憑かれてたとか……」

「何の話にゃ? 早く窓を開けないと、埃っぽくて……ごほん、ごほん……」

「簡単な構造、迷子ありあえない」


 むっ? リアルお化け屋敷に恐怖を感じていない!?

 あれれ? 俺だけが怖い?

 これは……日本に生まれ育った弊害なのか!? 


 廊下の窓と雨戸を片っ端から開けていくノディール。

 太陽の日差しが屋敷内の取り込まれ、古くも立派な作りと、そこに積もった埃が顕になった。


 もうひとつのパーティーも廊下の窓を開け、近くの部屋に入っていく。

 そして、もうひとつのパーティーのリーダーである剣士のアンデルが掃除の分担について提案してきた。


「あのさ、ケージ。俺たちは、玄関側の部屋から掃除してくから、ケージ達は奥の部屋から玄関側に向って掃除してきて欲しい」

「うん、わかった」


 一階に食堂や水回りがあるみたいだし、寝室は三階ぽい。

 二階って、何の部屋があるんだ?

 そんな疑問を抱きつつ入った奥側の部屋は、とても広い部屋でパーティーなどに使われる大広間だった。

 その床には、血で描かれたような大きな魔法陣があった?


「あ……。見ちゃ駄目なやつだ」

「ケージ、何してる!! 逃げるにゃ!! あれは……」


 魔法陣が鈍い光を放ち始め、屋敷はまた闇に包まれた。


「イテテ……」


 体中から痛みを感じた。


 そして、誰かの手に触れた。

 ノディールの肉球ではないし、ロジーナにしては大きい。


 え?


 真っ暗闇の中から、聞いたことがある声がした。


「大丈夫ですか?」


 この声は、アンデルのパーティーメンバーではない。

 来る最中に話しかけてきた……俺が勝手に認定したシーリスファンクラブの女の子だ。


 名前は知らない。


 それよりも俺を守ってくれるノディール、ロジーナと離れ離れになってしまったのか?


 「ほ、他には誰かいるのか?」


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