第22話 ソフィアさんの全てを見たい
はい! 透明人間のケージです!!
幻影の指輪の効果を試しています。
フフッ。真面目でしょ?
今、目の前には真っ裸のソフィさんが湯船に浸かっています。
いくら透明でもドアの開閉でバレてしまうので、ソフィアさんが入る前から、浴室にスタンバイしていました。
ムフフ、想像通りの恵体でした。
余り詳細を書けないのが悔しいですね。
そして何より、ソフィアさんの手の位置が不味い場所に!!
これは!? これ以上は”なろう”では表現できん!!
「ケ、ケージくん……」
えっ? 俺?
う、嬉しいけど……。
見てはいけないものを……。
何だか、気まずくなってきた。
でも出るに出れないし……。
何の前触れもなく、浴室のドアが開く。
「こらっ!! ケージ出て来いにゃ!! いるのはわかってるにゃ!!」
「ケージ、最低、死ね」
ノディールとロジーナが入って来た。
ロジーナは弓矢で完全武装している!?
「ケージ、大人しく出てくれば、晩ごはん抜き正座三時間で許すにゃ。出てこないのならば、ロジーナの弓で大事なところを撃ち抜くにゃ!!」
えっと、出ていきたいのですが、先程のソフィアさんの行為を見たとバレてしまいますし……。
「ちょっと。ノディールちゃん? ケージくんがいるって本当?」
「間違いニャイ!!」
ソフィアさんは顔を真っ赤にして両手で塞いでしまった。
これはバレるわけにはいかないぞ!!
ミニチュア・モンスター・メーカーで、アラクネを創り出す。
そして、天井に空いている天窓まで移動させる。
このとき触れている者も透明になるという特性を活かすために、アラクネのお尻から出る糸を掴んでいる。天窓に到達したアラクネから糸が垂らされた。
俺はその糸を体に巻き付け、小さなアラクネに引っ張り上げてもらう。
小さくても魔物のアラクネは、60kg程度の俺ならば簡単に持ち上げられるのだ!!
「どうしても出て来る気はにゃいの? ロジーナ!! 真実眼で見つけるにゃ!!」
「わかった。ケージ。いるの? どこ?」
危ねぇ!!
あいつら本気だ。
俺は既に天窓から屋敷の屋根の上に移動していた。
そして、屋根伝いに自分の部屋に戻り、一階に降りて屋敷を出る。
そのままエリス・サザーランドちゃんのお家へ移動して、当日の作戦を練ることにした。
ドライアドを創り出して、再度、屋敷内を探索させる。
やはり防犯トラップや結界など、魔法関連の防犯設備は無いみたいだ。
そんな技術がないのか、設備の値段が高いのか知らないけど。
当日の作戦は決まった。
全員が幻影の指輪で姿を隠す。
そして、俺とロジーナを抱えてノディールに壁を乗り越えてもらう。
俺のアラクネでエリス・サザーランドちゃんのお部屋のベランダまで上がる。
ロジーナの解錠で部屋の窓を開ける。
俺のスライムでエリス・サザーランドちゃんの口と手足を封じる。
そしてエリス・サザーランドちゃんを連れて屋敷を脱出して、別の盗賊パーティーに引き渡す。
我ながら完璧な作戦だ。
何食わぬ顔で家に戻ると、ノディールやロジーナは何も言って来なかった。
予想外の反応だったが、いつものようにソフィアさんと元ストリートチルドレンたちを観察することにした。
「ご主人様迎えに行く」とロジーナが言い出した。
もうそんな時間か……。
盗賊ギルドの運営が変わったため、冒険者ギルドは忙しくなっていた。
ご主人様は、週に何度も徹夜する忙しい日々を送っていて、今日も帰りが遅くなるため、迎えに来て欲しいとお願いされていた。
何故ならば、街も徐々に治安が悪化し始めていたからだ。




