↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
20/153

第20話 改定それは末端のためではない支配する側の利益のため

 とある朝の話。

 「ケージ、ノディール姉、こっち来て」と珍しくロジーナに声をかけられた。


 俺とノディールはロジーナの部屋に呼ばれた。

 一緒に暮らしていても他の女の子の部屋に入るのは初めてだった。

 しかし、何とも乙女チックな……。

 何もかもがピンクに染まっていた。

 なんか、イメージと違う。


「ケージ。顔がムカつく」

「いや、ロジーナの趣味が案外可愛らしくて、お兄さんびっくりしちゃったんだ」

「言い方、ムカつく。路地裏は茶色や黒ばかりだったから……そこに無い色が良かった」

「ケージ、ロジーナ虐めるのは駄目にゃ! ロジーナ、一体何の用にゃ?」

「これ」


 ロジーナは盗賊ギルドから送られた手紙をピンクのテーブルの上に置いた。


「運営に関する改正点?」

「うん、意味不明」


 まぁ、10歳のロジーナには難しいのかもね。

 長ったらしい遠回しの文章を要約すると、一部売上を納める上納金などは微力ながら右肩上がりだけど、盗賊本来の手段以外で稼ぐ者が多く、盗賊ギルドの威厳が失われつつある。

 そこで悪行の限りをポイント制で表現したので、みんなでレッツ窃盗らしい。


 まぁ、頑張って地道に稼いだり、特にトレジャーハントのような一発逆転の収入があれば、自分で店を開いたり、投資家になることも夢ではない。

 そんな人物たちは、定期的に一定の収入があれば、わざわざ危ない盗賊業で稼ぐ必要もないからな。


「えっと、まずは俺達のランクは冒険者ギルドと同じ初級だから、毎月10ポイントが必要となるみたいだな」

「8ポイントだったら、どうなるにゃ?」

「えっと、罰金と罰則があるっぽいな。詳しくは知らん。それと初級だからと言って、冒険者ギルドのように、やってはいけない盗賊業は無いらしい」

「じゃ、商人のキャラバンを襲うにゃ!!」

「バカ猫!! そういうのは駄目だ。冒険者が……。あっ。そういうことか!! 最近、冒険者ギルドで働かずに朝から飲んだくれている冒険者の数が多いって、ご主人様が嘆いていたんだ。それって、つまり仕事がないのが原因の一つだ。だから、冒険者ギルドと盗賊ギルドが裏で手を結んで、仕事を捏造してるんじゃないのか?」

「ご主人様に聞く?」

「ロジーナ、それは駄目だ。ご主人様にだって立場がある。今は、それよりもどんな悪行を熟すかだ。冒険者が介入しない、つまり冒険者へ依頼が出ないような、低収入者を……」

「ケージ、それ駄目」

「だな……。さて、どうするかな。ロジーナ、盗賊ってどんな仕事があるんだ?」

「スリ、置き引き、空き巣、万引き。私が出来るのそれだけ」

「ターゲットは、低収入者は駄目、貴族は後々面倒、つまり……金持ちの平民か」

「やっぱり、キャラバン!!」

「だから駄目だって。冒険者に見つかったら、ノディールなんて一発で面が割れる」

「ケージ、ノディール姉、私のために……ごめん」


 ボロボロと泣き出してしまったロジーナ。

 まだ10歳なのだから仕方ない。

 俺はロジーナを抱き寄せる。


「ケージがロジーナを抱きしめてるにゃ!? エロ禁止じゃにゃいの!?」

「バカ猫、これは優しさであって、エロではない」

「わ、私も、だ、抱きしめて欲しいにゃ」

「やだ」

「にゃ!? さ、差別にゃ!? 人族め!! スレンダーキャット族を差別したな!!」

「あぁ、煩い!! ほら、ノディールもこっちおいで」


 両脇に女の子……獣だけどを抱えて、どんな仕事ができるか知恵を絞る。

 細かい仕事など一番無理なノディールには期待できない。

 ロジーナは変化や解錠など盗賊向きの能力がある。

 しかし、ロジーナばかりに負担をかける訳にもいかない。


「ふふっ。お困りのようね!!」

ドカンと扉をあけて入ってきたのは、ご主人様だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。