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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
19/153

第19話 小さなうさ耳は恩人を助けたい

 少し時間は遡る。


 私はロジーナ。ナガミミ兎族の10歳で♀だ。

 変化・鑑定眼・真実眼・解錠などが得意。

 今は犯罪奴隷としてご主人様であるアンナ・ハーリン様に仕えている。


『ロジーナ? 私の寝室まで来て』


 早朝、まだ薄暗い時間だけど、ご主人様から『脳伝』により呼び出された。

 普通、奴隷とご主人様の関係なら『脳伝』は当たり前のように使えるはずなんだけど、ケージは使えないらしい。


 ご主人様の寝室に入ると、ケージやご主人様の汗や……あんな匂いが充満していて、頭がクラクラする。

 ケージは既にベッドメイキングもしないで、ペチタさんとの訓練に出かけてしまったらしい。

 というか遅刻っぽい。

 祝日なのに頑張ってるなと思った。


「ロジーナ、これを飲みなさい」


 ご主人様から渡された瓶は、盗賊が殺害に使う毒の瓶に似ていた。

 ご主人様に死ねと言われても、奴隷は逆らうことが出来ない。

 あれ? 私、ご主人様に殺されるような事したかな?


「ふふっ、安心して。それは毒じゃないわ。貴方の鑑定眼を一時的に強化する魔法の薬よ」

「何で? あ、ごめんなさい。何でそれを飲むのでしょうか?」


 ご主人様は、ケージが弱い秘密を教えてくれた。

 ケージは別の世界から来た男の子。

 その世界には魔法が無く、魔法が無いから体にマナが宿っていない。

 マナがないから弱いのだと。

 ケージの体にマナを宿らせるため、いろいろと試していると。


「でも魔物召喚できる」

「あれはチート能力という異世界から来た際に贈られる恩恵なの。だからマナが無くても発動できるのよ」

「ケージにマナは無い。だけど何で薬飲む?」


 敬語は苦手だ。敬語なんて使ってられない。

 怒られるかも知れないけど、早く理由を知りたいのだ。


「鑑定眼の力で、ケージに残された時間を調べたいの……」


 声が出なかった。

 

 残された時間?

 ケ、ケージ、死んじゃうの?


 そのとき感じた。


 仲間としてケージは頼もしいと言うか信頼できる。

 でも友達とか家族としては、何だが変態すぎて好きになれなかった。

 でも死んじゃうかもと思ったら、急に……胸が締め付けられるように苦しくなった。


 そうか、ご主人様の性奴隷で、ソフィア姉の体を舐め回すように見て、ノディール姉と楽しそうにじゃれ合って……。

 私とは何だか距離感があって、それは私が避けていたからで、避けていて理由は、嫉妬だったのか……。


 私、馬鹿みたい。


 もっとソフィア姉のように見て欲しい。

 ノディール姉と同じように触れ合いたい。

 できれば……ご主人様と同じように……。


 はぁ……。熱いため息が出る。


「飲む、ケージを助けたい」


 グビッ! グビッ! グビッ!  


 まるで犬の糞のような味だ。

 食べたことあるかって?

 何度もあるよ、無理やり盗賊ギルドの大人たちに……。


「ケージ……」

「待って。そんな顔じゃ、ケージに疑われるわ」


 ご主人様はベッドに座ると手を差し伸べた。

 私はその手を取ってベッドに上がる。

 ご主人様とケージがビチョビチョに濡らしたシーツの上で横になる。

 ご主人様は、私の乙女の秘所を確認するように……。


 って、ちょっと大人になった気分で、ご主人様の寝室を出て、自分の部屋で濡れてしまった服や下着を着替える。

 タンクトップに丈が極限まで短いスカートで武装する。

 これはご主人様から頂いた専用コーデだ。

「待っててケージ、絶対に助けるから」


 はぁ、と深呼吸して居間に入る。 

 そして、ソフィア姉に釘付けになっているケージの太ももに上がった。


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