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性奴隷がゆく  作者: きっと小春
プロローグ
15/153

第15話 主人公が少しだけやる気になった? かも?

「血と汗臭いけど、男の子の匂いにゃ」


 ペチタさんにボロボロにされた俺は、迎えに来たノディールに背負われている。

 毎日ありがとうと言いたいが声も出せない状態だ。


「でも死ぬ間際の男の子が子孫を残そうとするって本当だったにゃ」


 俺の大事な部分を触ってくるロジーナ。

 前言撤回。

 最近、ノディールやロジーナがエロに目覚めたのかシモネタが多すぎる。

 原因は毎晩のアレなのだが。


 ちなみに子孫を残そうとしているのではない。ノディールのうなじをみて興奮しているのだ。


 しかし、背負われた俺に負担をかけないように、歩き方に気を使ってくれるのは、本当にありがたい。

 振動が少なくリズミカルで、ノディールの体臭(いい意味で!)に安心感を覚え、俺は寝てしまった。


 そして、冒険者ギルドに行くまでの2時間ばかり寝るのが日課になっている。

 ベッドで起きた俺は体を綺麗に洗われているのだが、これはストリートチルドレンの三人組の仕事らしい。


 エデン(人族・8歳・♂)、ネム(人族・6歳・♀)、アン(人族・6歳・♀)だ。

 ネムとアンは双子で、エデンとは血が繋がっていない。


 そもそも人族に虐げられてきたナガミミ兎族のロジーナが、人族の子を助けるなんて不思議だった。

 ロジーナに聞いてみたら「なんでだろう、理解らない」という答えが笑顔と一緒に返ってきた。


 ベッドから起き上がる。

 よし、今日も頑張るか。

 うん?

 何故か日本で暮らしていたときより生き生きしている感じがするな。


 ノディールとロジーナを連れて冒険者ギルドで初級クエストを受ける。

 本日は魚釣り支援だ。


 えっ? いつまで初級なのかって?

 そりゃ、ノディールだけなら下級に昇格しているが、戦闘力の低いロジーナと、戦闘力の無い俺が足を引っ張っているため、どんなに頑張っても一年間は初級のままだ。

 それについてはノディールは珍しく文句を言わない。

 俺が死にかけたことで考え方を変えたのだろうか?


 ◆


「ケージの改造計画は?」


 俺たちが魚釣り支援に出かけた後、俺のご主人様である冒険者ギルドの受付嬢アンナ・ハーリンは、俺の訓練を担当しているペチタに尋ねた。


「正直厳しいな。兎に角、細胞にマナが宿らない。ケージは本当に人族なのか?」

「そうですか。でも可能な限りの組み合わせを試して」

「あぁ、しかし、残された組み合わせは……」


 ペチタは脳筋ではない。

 ぶ厚い資料の中から、論理的に導き出したケージの肉体に負担がかからない組み合わせで、唯一試していない……悪魔の体液を指差した。


「これは肉体より、精神的な変化が大きい」

「しかし、マナが宿らなければ、いずれ近いうちに……肉体が世界に蝕まれてしまうわ」


 ◆


「確かに……魚釣り支援じゃが……。魚を釣っている間、わしを魔物から護るのが依頼なのじゃが……。お主ら、本当に冒険者ギルドから来たのか?」


 うん!? 初級で魔物と戦う依頼はないの!?


 依頼の出し方を間違えたのか、冒険者ギルドの不手際か、どうも依頼内容が異なるらしい。

 しかし、ここ四壁と呼ばれる街の東西南北を囲む対魔物用の魔岩石製の壁の内側。

 街の中だよな? 何で魔物が?


「ここの池は地下で外と繋がっておるらしいのじゃ。しかし、困ったのぉ、病気のばあさんがイエローバタフライフィッシュを楽しみにしておるのじゃ」

「任せるのにゃ!!」


 またバカ猫が暴走を始めた……。


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