第12話 バカ猫の後悔とバカ猫の想い
盗賊ギルドの受付嬢アローラさんは、アグレッシブな水着姿だった。
胸なんかポッチを隠すだけで他は隠すつもりがないらしい。
シールで良いんじゃないかと本気で思った。
「あら? アンナ・ハーリンのところの性奴隷ちゃんね♥ 顔はイマイチだけど性技は神がかりだって、奴隷商人バズレッドとこのサーチャ(ゴブリン族・8歳・♀)が絶賛してたわよ? 今夜、どう?」
俺の股間から目が離せないアローラさんに即答で答える。
「いえ、俺はご主人様だけの性奴隷ですから」
「ふふっ♥ 残念、律儀なのね。さて、ロジーナの噂はギルドまで届いているけど、ボクと後ろの子猫ちゃんは何のようかしら?」
「「盗賊ギルドに登録しに来ました(にゃ)」
特にイベントの発生もなく盗賊ギルドへの登録は簡単に終わった。
その帰り道、ロジーナは目を泳がせながら質問してきた。
「あ、あの……さ。せ、性奴隷って何なんだよ……」
「何だ? ロジーナもノディールと同じ処女なのか?」
「にゃっ!? にゃんで私を絡めるにゃ!?」
ノディールの強烈な蹴りがお尻を襲う、俺は前のめりに地面に倒れた。
「ちょっと!? バカ猫!! ケージは怪我人!!」
「バカ猫にゃ!? お前、年上に馬鹿とか……このドロボー兎!!」
ちょっと道の真ん中で、喧嘩なんて止めろって……。
あれ? 力が入らない!?
何だこれ……血が、地面に溢れてる!?
「きゃぁぁぁっ!? ケージ、血!!」
「えぇぇぇ、わ、私の蹴りがいけなかったにゃ!?」
一般人が水魔法や治癒魔法で傷を癒やされれば即完治するのだが、異世界人の俺の体、つまり細胞にマナが留まっていないため効き目が悪いらしいのだ。
傷が開いたため、またまた三日間寝込むことになった。
目を覚ますと、ノディールがベッドの上に上半身を乗せて眠っていた。
俺の手を握ったまま寝てしまったからか、俺の手が……ノディールの胸に接触していた。
うん、性奴隷の俺は、自ら契約者以外の胸に触ることは出来ないが、相手が触らしているのなら別だ。
しかし、スレンダーキャット族だからなのか、子供だからなのか、成長が絶望的なのか、確かに肉は付いているけど膨らみが少なすぎた。
勿論、揉むという行為は性奴隷の俺には出来ない。
しかし、この僅かな膨らみの柔らかさを堪能しておこう。
そう思って俺は目を閉じた。
「……にゃ、寝てしまったにゃ……。ケージ、まだ起きないにゃ……」
ノディールは俺の頭の撫でた。
う〜ん、子供じゃないんだから、嬉しくないぞ!!
そして、ノディールは語り始めた。
「ずっとね、退屈だったにゃ。
だから一族の村から逃げ出して来たにゃ。
外の世界は中の世界よりも面白いと思っていたにゃ。
でも実際は……。出会う種族は人族ばかりで、人族は横暴で馬鹿でツマラナイにゃ。
それに人族以外は他種族を受け入れにゃい……。
それでも今更、村には帰れニャ。
そして、冒険者ギルドに行ったのにゃ、お金がなかったのも理由だけど、冒険者なら面白いかなって、でも結果はみての通り。
そんなとき、キミに出会ったにゃ。
キミは不思議で、自然と話せたにゃ。
まるで昔から知っているスレンダーキャット族みたいに。
そこで答えがわかったにゃ、結局、スレンダーキャットは、スレンダーキャット族の村でしか生きられないと……。
でも、ソフィアが言っていたにゃ。『ケージに出会ってから何かが変わり始めている気がします。このきらめき出した世界が本物だと……証明してください』って、驚いたにゃ。
私と同じことを思ってるって。
私と同じくキミに何かを感じたにゃ。
だから早く元気になって。
もっと私と……冒険しようにゃ」
そして、ノディールは俺にキスをして部屋を出て行った。




