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第4話 初遭遇

 サバスでは幼い頃からGEFに触れて育った人間が九割九分九里を占めている。それに伴いプレイスキルが上がればステータス的なレベルも上がる。

 どこの世界も人間とは数字の奴隷で、数字が目の前で増えると気持ちが上がる。自分にとって良い数字が増えるのを見ることが至高だと言う人間も人生の中で見てきた。


 俺が今までプレイしてきたゲームではレベル差が五あるだけで一方的なリンチに合う...なんてこともあったくらいだ。レベルが高いに越したことは無い。

 ならば俺は今、何をすべきなのか? それは―――



 ―――レベル上げだ。


 但しパワーレベリングという方法は使えない。

 俺はGEFには勿論、サバスにすら知り合いが居ないのが主な理由だ。


 だからと言って「レベル上げ手伝ってもらえないかな?」なんて言えない。この世界じゃ俺くらいの年齢の人間はレベルは年齢と同じくらいあることが当たり前なのだそう。

 こんな歳してレベル1なんです。なんて口が裂けても言えない。恥ずかし過ぎて...


「ソロ、か...」


 結局何時もこの選択に落ち着く。と言うのは、ここに転移してくる前にプレイしていたオンラインゲームもそりが合わないと言う理由で有名ギルドを抜けて以降、俺は(自称)孤高のソロプレイヤーとなっていた。

 そしてその他のゲームでも同じような理由でパーティーを組むことが無かった。


 そしてソロ(ぼっち)に慣れてしまった俺はその底無しの沼から抜け出せなくなってしまった。


 俺だって叶うことなら誰かとパーティー組んで喜びを分かち合いたいし、協力プレイもしたい。


「でもここじゃ、俺の個人の考えよりもレベル優先だな...」


 俺は優男に言われた通りにDBを適当にいじる。すると「ヴォォン」と音を鳴らして若干青色の透き通ったウィンドウが空中に現れた。驚きすぎて声すら出なかったが、一拍遅れて感情が押し寄せてきた。


「おお!」


 俺、今VRMMOしてるっ! 正確にはMRMMOだけど!


 ここまで純粋に興奮したのは何時振りだろうか。


 そして俺は指でウィンドウを操作していく。操作方法はスマホと大方同じだったのでとても助かった。


「うし、これで良いか...」


 俺が今行っていたのは地図の表示。

 今更だが、俺を中心とした三百六十度には緑の生い茂る草原が見える限り広がっている。つまりどの方向を向いても景色が変わらない。ので、地図を表示した。

 MRはとても進んだ技術だということは分かっていたので、オンラインゲームで出来たことは出来るだろうと思ったのだ。そして結果はビンゴ。


 地図は3Dで立体的に表示されている。


 なんだかとても巧妙に作られている模型を見ているようで、楽しい。


 俺が立体地図を操作して進む方向を決めかねていると、草同士が掠れ合う音が聞こえてきた。しかもその音は段々俺に近付いて来ている。


 そしてピタリと止まった次の瞬間―――



「ピュッ!」



 草むらを掻き分けて、野生のスライムが現れた。


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