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38話

 まっすぐ入って突き刺す。

 それが出来ないのが分かってしまった。

 距離をとって相手の攻撃を誘い、カウンターで突き刺す。

 そんな、漫画の主人公的な動きをしなければならないようだ。

 うまく出来る自信が無い。

 俺の命もここまでか、せめてメランだけでも逃がしてあげよう。

 なんとなく連れてきてしまったメランだけでも助けないと、かわいそうだし。

 と、思いメランに「ここは、任せて先にいけ」と、死ぬまでに一度入ってみたかった言葉を言おうと思ったら、メランはまた何かを食べていた。

 おい、せめて逃げるか、戦うかにしてくれよ。

 

 「おい、食べるのをやめて逃げろメラン。」


 「ふぇ?オークぅ食べるんじゃないのぉ?オークぅ丸々一頭食べれるぅ機会なんてぇ滅多にぃ無いんだよ。」


 「わはは、逆に考えるんだ、オークに食べられる機会は一生に一度しかないんだよ。ここで経験するのはもったいないでしょ。だから逃げるんだ。俺もアトで行く。」


 すこし、いやものすごく名残惜しそうな目をしながらメランは、この場を離れてくれた。

 これでメランは、助かるだろう。

 思いっきり戦える。


 「ワハハ、子供ダケデモ逃ガストハ、イイ奴ダナ。ダガ無意味ダ。俺ハ、匂イデ追ウコトガデキル。」


 「匂いで追える?それこそ無意味だ。なぜならお前は俺に倒される。そういう運命だからだ。」


 さあ、戦闘の再開だ。

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