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39話

 「空気を伝えし宙を翔る斬檄 ビームソード」


 短剣を適当に振り回す。

 オークに絶対に当たらない距離にも関わらず、振りかぶる。

 ビームソード、相手は死ぬ。

 俺になんか出せるわけが無い。

 確実に出来る時間稼ぎである。


 「ワハハ、ソンナ時間稼ギニ、付キ会ウ気ハナイ。」


 そういいつつ、オークは突っ込んできた。

 10秒も時間を稼ぐことが出来なかった。

 仕方ない、応戦するんだ。

 相手は大きいので適当に短剣を前に突き刺せば当たる。

 だから出来るだけ、早く振りぬくんだ。


 グサっと、擬音が出そうな感じで短剣をオークのお腹に刺すことが出来た。

 しかし、それと同時にオークのタックルを食らってしまった。

 俺の体は吹っ飛んだ。

 どのくらい飛んだかはわからないが、原付バイクとかに引かれたくらいの衝撃を受けたような気がする。

 痛い。痛い。痛い。痛い。


 とりあいず、手足があることを確認する。

 頭が痛く多少の眩暈がするが、すぐに動ける。

 対するオークは、お腹に短剣が刺さっている。

 うまく、刺さったようだ。

 しかし、短剣が急所捕らえるには長さが足りなかった。


 「ウォォオォォォオオ、痛イジャナイカァアアァァアァァ!」


 オークは、お腹を抑えながら叫ぶ。


 「こっちも吹っ飛ばされて痛かったんだぞ。これに懲りたら短剣を置いて帰ってくれ、。」


 本当にこれで、帰ってくれたらありがたいんだけどな。

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