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水蜘蛛  作者: 漆原康弘
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対の信託

裏切られたいし裏切りたい。


構えて見てしまうと、そう簡単に期待は越えなくなる。

にも関わらず想像を越えてくるような美技を目の当たりにすると尋常でなく気持ち良い。


予想力はセンスである。

期待する際はまず、持ち前の仕組みやパターンを遣り繰りして想像上の結果達を予測演算する。

この、期待する側の予測演算vs発する側の渾策という構図に於ける、的中の行方こそが気持ち良い裏切りシステムだと思っている。

演算結果が多く豊かであれば、仕組みをよく理解し、パターンも豊富になる。

その分野に明るいということで、的中率はその証明に他ならない。

奇策に負けては勝ちを繰り返し、そうして面白という感覚は漸く養われていくモノだと私は思っている。

予想を外し負けたにも関わらず非常に気持ち良いのが面白たる所以だ。


互いに範疇であろうとも、それはそれで気持ち良い。

たまに善い意味で裏切られるくらいが収まり良い。

阿吽。

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