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1.4高雄型重巡洋艦の設計

1920年代半ば、特型駆逐艦の設計が一段落した私のところに、新たな仕事が舞い込んできた。それは、新型の重巡洋艦の設計である。史実だと高雄型重巡洋艦に当たるこのフネの設計を任されたのだ。


正確には、上司の平賀がイギリスに出張に出かけてしまったために、その後任として押し付けられたような形であった。


軍令部からの要求性能は妙高型をベースにしつつ、雷装の改善、指揮能力の向上などであった。


「今度の要求は少々無理があるのではないか?平時は戦隊旗艦、有事には艦隊旗艦に使えるようにしろとは。軍令部も特型駆逐艦の成功出ずに載ってしまったか。」


「まあまあ、とにかく落ち着け。まだ出来るできないも言っていないぞ。特型駆逐艦の時はかなり軽量化に成功したではないか。まず、本艦級にも船殻部分と上部構造物に電気溶接を使おう。」


「それから、雷装の改善ですか。確かに妙高型には後方にしか魚雷を射出できない欠点がありましたな。舷側部分に並べるのはどうだ?さらに航空機からの機銃掃射で誘爆しないように天井もつけよう。さらにその天井部分には高角砲を装備するのもどうですかな?」


「魚雷が至近弾で誘爆してしまっても至近弾で誘爆しても困るぞ。開口部を封鎖できるようにして、射撃時のみ解放するのはどうだ??」


「しかし閣下、司令部設備はどうするのですか?艦橋に入れるのでしょう?」


「司令部設備は艦橋の直下、船体内に組み込むことにする。艦橋に被弾して司令部がお釈迦になったらどうするのだ?それこそ我々は左遷されてしまうぞ。」


「藤本閣下、そうすると重量が…」


「集中防護方式と区画の細分化だ。艦首と艦尾の装甲を薄くする代わり、主砲、弾薬庫、機関部などの重要区画を優先して守ろう。さらに浸水時のカウンターウェイトとして今回も自動注水・排水設備とバラストタンクを装着しよう。」


と言う様子で有意義な議論は進み、設計が確定した。


高雄型重巡洋艦

・全長 203m

・全幅 21m

・基準排水量 12000t(公表排水量9500t)

・機関 艦本式重油専焼水管缶×12基(内6基は空気予熱器付)

・速力 34.5kt

・乗員 840名

・兵装

三年式二号 20.3cm(50口径)連装砲×5基

十年式 12cm(45口径)単装高角砲×4基

毘式40mm(62口径)単装機関砲×2基

61cm連装魚雷発射管×4基(九〇式魚雷×16本)

・搭載機

水上機3機

・火薬式カタパルト2基


しかし、結局は通信設備が大型化したため、艦橋容積は妙高の1.5倍となった。

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