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2.1 真珠湾攻撃(前篇)

1941年11月22日、私は現場視察のために単冠湾にあった第一機動艦隊の空母瑞鶴に座乗し、真珠湾攻撃を見守ることにした。


11月26日、第一機動艦隊は単冠湾を抜錨し、一路ハワイに向かった。かくして、ハワイ作戦は幕を開けた。


ニイタカヤマノボレ一二〇八が伝達されれば開戦、トネガワクダレが伝令されれば交渉成立のため帰投という事になっていた。


12月2日17時30分、ニイタカヤマノボレ一二〇八の暗号が赤城に届いた。


この時、第1目標は空母、第2目標は戦艦、第3目標はその他艦艇とされた。

そして来る12月8日午前1時30分、ハワイの北方にあった第一機動艦隊から第一次攻撃隊183機が発進した。

その内訳は

零戦(爆装)43機

九九艦爆 51機

九七艦攻 89機

であった。


まず、零戦隊がアメリカ陸軍の主要戦闘機基地であるウィーラー・フィールド飛行場に殺到し、爆弾により駐機していたP-40とP-36を焼き払った。


「ウィーラー・フィールドは既に火の海だな。第一機動艦隊に伝令だ。トラ・トラ・トラ。我、奇襲ニ成功セリ。」


第一次攻撃隊の淵田美津雄機から発せられた無線はすぐに赤城で受信された。


「南雲長官、奇襲はどうやら成功したようです。現在、ウィーラー・フィールド飛行場を空爆し、敵の戦闘機を多数地上撃破したとのことです。」


さらに、第一次攻撃隊の残存機のうち、艦爆隊の約半数はヒッカム・フィールド飛行場を攻撃、到着したばかりの”空の要塞”ことB-17を爆撃、駐機していた全てを地上撃破し、P-40などの駐機していた戦闘機も大方撃破し、さらに機銃掃射にて米陸軍航空隊の地上要員を射殺した。


艦攻89機と艦爆26機は戦艦列に殺到した。

まず、49機の水平爆撃隊と40機の雷撃隊は戦艦ネバダ、アリゾナ、ウェストバージニア、オクラホマ、カリフォルニアを狙った。


アリゾナには800kg爆弾が1番主砲塔付近に着弾、弾薬庫まで到達し、誘爆し艦首をが沈降を始めた。しかし、本体はまだ浮いていたので、九七艦攻が3本の魚雷を投下、内2本が右舷に命中し、傾斜して沈んでいった。


ネバダは湾内から脱出しようと試みたが、艦尾への至近弾で舵が湾内で破壊されてしまい、湾内をぐるぐると回っていたので、雷撃機が殺到、右舷から4発、左舷から3発の雷撃が到達、計5本が命中し、ネバダは右舷側に転覆した。


オクラホマは右舷から九七艦攻が殺到、魚雷3本を受けて浸水、さらに立て続けに800kg爆弾2発を受けて、艦内で大火災が発生すると手の施しようがなくなり、大破。その後キングストン弁が開放されて自沈、大破着底した。


ウェストバージニアには800kg爆弾3発が飛来し、1発が運悪くマストに命中し、籠マストは崩壊、その重量で煙突も叩き潰されてしまった。1発は艦尾に至近弾として命中しスクリューと舵を破壊、最後の1発は2番砲塔に命中、誘爆こそしなかったものの大火災を引き起こし、爆発は時間の問題となった。


カリフォルニアを狙った攻撃では右舷に2本の魚雷を命中させたものの、損害は軽微であった。


……


赤城艦上にて


「第一次攻撃隊いわく、攻撃が不十分で第二次攻撃を要請するとのことです。どうしますか?南雲長官??」


「攻撃が不十分ならば追加で攻撃隊を発艦させよう。それから、敵の空母が心配だ。利根と筑摩に周囲を索敵させよう。」


そうして第二次攻撃隊が発進した。

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