屋上男子ぃズ
ヒロ、タカ、マオの男子3人が屋上で昼食をしている。
ヒロ 今日も真那先生最高やな。
タカ それな。
マオ 毎日たまらんわ。
ヒロ そしてこの会話も毎日。
タカ それな。
マオ しかし、、 これが楽しいわけや。
ヒロ あのさ、 おまえらもやっぱ?
タカ それな。
マオ しゃ、 しゃあないやろ。
ヒロ やっぱ、 やってまうんや。
タカ それな。
マオ やけども、、 なんか毎朝先生見るたびに罪悪感が、、
ヒロ それな。
タカ そ、、、、? な、 なんか大切なものを失っていくような。
マオ 「汚してもうた〜」ってなる。
ヒロ それな。
タカ そ、、、、? やけども、、 やってまうよな?
マオ そやねん。 一人で居ると想像がエライことに。
ヒロ それな。
タカ そ、、、、? って言うか、「それな」取られてるやん。
マオ は?
ヒロ それな。
タカ 取らんといてくれへんか? オレ、セリフ言ってもうてるし。
マオ どういうキレ方やねん。
ヒロ それな。
タカ おぃぃーーっ!
(博美がやって来る)
博美 あんたらこんなとこで食事? 机ないのに食べにくないん?
マオ ヒロちゃんか〜
ヒロ それな。
タカ いや、だから、、
博美 何でそんな食い気味なん?
マオ それな。
タカ お前もか!
博美 って言うか、「ヒロちゃんか〜」はないやろ?
マオ いや先生、大事な話中でして。
博美 へぇ〜 そう? よし、私も混ぜて〜や。
タカ ま、ヒロ先生ならええやろ。
ヒロ それな。
博美 すげー馬鹿にされてない? 私。
マオ そんなことないですよ、オレ、先生の授業だけはマジ凄いって思ってるし。
博美 「だけ」?
タカ 確かに授業は凄い。
博美 「は」?
ヒロ それな。
博美 「それな」? まぁええわ。 で、なんの話してるん?
タカ え? 大事な話やねんで。
博美 あんた、私ならいいって言ったとこやろ?
タカ それな。
マオ ウケますね先生。
博美 あのね〜 まぁ、大方真那のことやろ?
ヒロ ちょっと先生、 いくら仲良くてもオレらの前でその呼び方は不味ない?
タカ それな。
マオ ちゃんと「真那様」って呼ばな。
博美 なんで「様」付けやねん! フッ、 あんたらの話題を推測したら、こう言った方が話しやすいと思ったんや。
ヒロ フッ、 オレたちの話題が分かると?
博美 そやな、 夜な夜な真那のことを想像すると我慢ならん。 やけども次の日に真那を見ると、自分への嫌悪感に苛まれるってとこかな。
タカ フ、、、 フッフッフ、、、
マオ フッフッフ
ヒロ フッ! ヒロ先生、いくら「ヒロ被り」でオレのこと気になりだしてるからって、盗聴するほど好きとは思わんかったわ。
博美 マ、マジか、、、
タカ ヒロ、言ったれよ。
マオ オレたちは、
ヒロ そや、「オレたちは真那先生に恋してる」。 ヒロ先生、気持ちに答えられなくて、、、その、、、 ゴメンな。
博美 よくもそこまで「心底申し訳ない顔」になれたな。
タカ それな。
博美 それやめへん? そやけど、真那はやっぱ人気あるな、女子からも凄いし。 う〜ん、 何が良いの?
マオ 先生やって仲良いやん。 分かるやろ?
博美 いい子やからね。
ヒロ えらい上からやな。
博美 美人、スタイルも良い。
タカ そや!
博美 具体的に言えよ〜
マオ うわぁ、 悪い顔してんで。
博美 夜を思い出せよ〜 って、、 マジで思い出すんか〜い。 うひゃー これはやばい顔やったわ。
ヒロ ちょっと先生、 真那先生のこと汚さんといてもらえます?
タカ 花を見て感動する。朝日の輝きに心洗われる。女子のラッキースケベにガッツポーズする。
マオ 551がある時に歓喜する。真那先生との出会いに感謝する。 オレたちはほんまに真那先生が好きやねん! この尊い感情を、、、
博美 うぐっ、、 なんか犯し難い真剣さや。 途中、変なのが入ってたのに。
ヒロ とにかく、あんな美人はこの世に居らへんねん。
タカ 美しすぎや。
マオ そや、 超かわいい。
博美 だからさ、もっと具体的に聞かせて〜や。 好きな人のことを話すのは楽しいやろ? いつもあんたらがしてるみたいに。 って、言われへんのか〜い!
ヒロ いや、、、 それは。
博美 オッパイか?
タカ ちょっ な、何言ってんすか? 手の動きもヤバいでしょ。
博美 スタイルも顔も最高やし。
マオ は、はい。
博美 で?
ヒロ 「で」?
博美 それだけやないやろ? もっと真那の良いところ教えて〜や。 出んのかいな!
タカ ちょっとヒロ先生、 待って〜や。 その、、 なんて言えばいいのか、、、
博美 なんでもいいやん。
マオ ああ、 なんかオレたち、真那先生に酷いことしてないか、、、
ヒロ ああ、 ウソやん、、、
博美 ちょっ、ちょっと、 そんな深刻な顔しなや。 別に出てこやんかったらそれでもええやん。
タカ だって、、、 オレら真那先生のことマジで好きなはずやのに、、 それやのに出てこやんて、、
博美 ごめんごめん、気にしな。 あんたらは別に悪くないし、間違ってもいてへんよ。
マオ でも、 言葉が出んかった。
博美 「出たから正しい」、なんてことないで。 「好き」に理由もないやろうし。 ま、身体的な魅力を感じるのも正しいよ。 そっか〜 う〜ん 私も結構大っきいんやけどな〜
ヒロ せ、先生、 何言ってんの?
博美 ん? オッパイ。 あのさ、あんたらちょっとは私の胸に目が行ったりせ〜へんの?
タカ 正直、行かんかったです!
博美 どこで力込めてんねん!
マオ やけどもなんでや? ヒロ先生は確かにイケてるのに。
ヒロ フレンドリーやし、教え方も上手いし。
タカ タイプは違うけどスタイルも良い。
マオ 女子にも好かれてる。 なんでや?
博美 あのさ、本人居るのにアウトオブ眼中で議論せんといてくれる?
ヒロ は! これやー しかもちょっとニヤついてるし。
タカ 間違いないね。
マオ それな。
博美 ここぞとばかりやな! まぁええわ。 で、告白はせ〜へんの?
ヒロ こここ、、告白?
博美 うん。
タカ アホなこと言いなや先生。 あんな美人に、、
博美 なんかあかんの?
マオ とても釣り合わへんわ。
博美 誰が決めたん?
ヒロ 誰がって、見たら分かるやろ?
博美 あのさ、同じ人間やねんで。 断られるかもって不安になるのは仕方ないけど、勝手に上下を決めて諦めるのはクールやないで。
タカ そんなこと言っても、「はい分かりました」なんてなられへんがな。
マオ そんなこと考えたことないし。
博美 考えたことないの? いろいろ想像するのに?
マオ ちょっ、 やめてーやヒロ先生。
博美 いいやんか、好きな人のことをいろいろ考えるのは悪くないで。 やけどさ、もっと深く考えてみたら?
タカ 「深く」って?
博美 いや、だから告白のこととか。 後悔するで。
ヒロ 簡単に言わんといて〜や。 やっぱ無理って思てまう。
博美 じゃあ、どうすれば無理じゃなくなるん?
ヒロ そんなこと、、
タカ 分からんよな、、
博美 だからそれを考えるんよ! どうやったら真那に好かれるか、どんな人間になれば自分に興味を持ってもらえるか。 それこそエッチなこと考えてるところからでもいいよ。 そこに到達するにはどうしたらいいかってね。
マオ エッチなことって、、
博美 ん? 分かりやすいやろ? そして行動する。
ヒロ 行動?
博美 そ、 大体あんたらって勉強とかはしっかりやってるやん。 真那の居る学校やから猛勉強して入った子も居るんやろ? あんたらも夢叶ってるやん。
タカ いや、それはゴールが見えてたからで、、
博美 ゴール? 今は目の前に真那が居てるやん?
マオ だって、手に入るって決まってないやん。
博美 あ〜あ、そりゃダサいね。 あんたらそれ、子どもが「勉強するからこれ買って」って言うんと同じやん。 「欲しいものは絶対に手に入れる」、そう信じてやり〜や。
ヒロ 頑張って手に入らんかったら?
博美 う〜ん、なるほどね。 やっぱ考えてしまうか、、 まあ、しゃあないか。 一つだけ確かなことを教えたげる、人間が本気で頑張ったら必ず「成果」を手にすることができるよ。
タカ 何なん、その自信。
マオ 妙に説得力がある。
博美 まあまあ、 私の言うことは信じる価値があるから。 ということで、 みんなも頑張ってみてね!
ヒロ なぜここで可愛く言う?
タカ けど、、、 確かに。
マオ そこは「それな」で〆(しめ)ろよ。




