愛情?
博美が帰宅。
博美 た〜だいま。
無限 おかえりなさい。
博美 一人で寂しくしてた?
無限 いや、、 ほんまに、、
博美 あらあら〜 テンション下がってるやん〜
無限 そ、 そやな。
博美 なになに? あはっ やっぱ私が居らんとアカンか〜
無限 はぁ、、 すごく静かな一日で、、
博美 うんうん。
無限 何しよっかな、と思って散歩してきたら、、 いやぁ〜 人間って優しいもので、
博美 外行ったんや?
無限 いろんなとこ行って食べ歩いてたら、 ほんまにねぇ、 おまけとかもくれるし、
博美 ん?
無限 そうそう、映画も良かったで! なかなかイカした世界観、 そして映像表現。 その後にパソコンも買ったわ、 これ。 それで今まで触ってたんやけど、調べ物も簡単、映画も見れるし、これがなかなか、、 で、一人やろ? もう好き放題やがな。 しかも静かやから休みたい時は、、 べんけ〜い痛 何すんねん!
博美 何一人で楽しんどんねん!
無限 はぁぁ〜 ほ、 ほんまや〜 た、楽しんどったな〜 ええっと、何でやろな? 何でテンション下がったんやろな? !うん、なるほど!
博美 私見て納得すんな!
無限 ははは、 思い知った? だいたいイケズなことを言う奴は、すぐにやり返されるもんや。
博美 私が「小さい奴」みたいに言うなや。
無限 あ! そこは分かったんや! わわ、 ストップストップ! おあいこでしょ?
博美 はいはい。
無限 ところで、今日も何かあったみたいやん。 ちょっと楽しそうやし。
博美 真那が良い子ってはっきりした。
無限 今更?
博美 おっぱいも、、 でかい。
無限 ちょっ、 そのいやらしい手の動きをやめい。 な、何があったん?
博美 あんたこそ、 その興味津々、 なんかヤバイで。
無限 そのつもりで言ったんやろうが、 で?
博美 ん? あの子さ、生徒が毎日隠れ見してたの知っても、反省してるって見抜いて心から許してたわ。 いやぁ、 あの洞察力と他人を信じる心はそうないと思うで。
無限 そこじゃないでしょ?
博美 え? そこやろ!
無限 この流れで?
博美 あんたのその手の動き、 マジでキモいで。
無限 くそっ、、 やり返された。
博美 アホ! そんなんちゃうわ。 まぁ、 そっちの方もあんたに聞きたいことあるんやけど、、
無限 お互いこの手の動き、やめへん?
博美 そ、、、 そやな。
無限 で、 どうしたん?
博美 朝、 真那が前歩いてたから、驚かそうと思って。 それに、 ちょっと触りたかったし、、、 あの子、 ほんま規格外やで!
無限 やっぱり! って違う違う、 そこやないでしょ?
博美 そこも重要やで!
無限 お姉ちゃんも見事な体やで。
博美 フッ
無限 すぐに顔に出る。
博美 コラ!
無限 で、 それから?
博美 いや、 ちょっと真那の反応が、、
無限 ドキドキした感じ?
博美 あんた、 よう分かるな。
無限 何を感心してんの? 言いたいことが顔に出まくりやがな。 まぁ、そんなに不思議でもないよ。
博美 なんで?
無限 最初からお姉ちゃんのこと、特別な人っていう目で見てたし。
博美 そう?
無限 で、 他には?
博美 う〜ん、 反応が意外やったから、 あの子に魅力的なところを伝えてあげた。 良い匂いやったで。
無限 「良い匂い」って、、 いじわるなことするな〜 わざわざ近付いたんやろ? それほとんど誘惑やんか。
博美 う、、、
無限 もっと知りたいって思うのはいいけど、 距離の詰め方がえげついわ。 デリケートなところやで。
博美 悪いことしたのかな、、
無限 悪いとまでは言わんけど、やっぱいじわるやで。 人の心は簡単に処理できへんもんやん? 真那さんも自分の感覚に戸惑ってるで。
博美 あの子って、 同性好きなんかな?
無限 それは今考えることちゃうんちゃう?
博美 どうして?
無限 そういうレベルの話やないし、偏見につながるで。
博美 偏見? そうなん?
無限 お姉ちゃんは同性に「愛情」を感じる?
博美 私は、、 う〜ん、、
無限 ほら、 考えてみてよ、「愛情」やで? 単なる言葉やん? さっき真那さんが良い子やと分かったって言ったけど、それだって「愛情」と言えるやろ? でも、今の思考は完全に恋愛的なものになってるやん?
博美 そうなるんやないの? この流れなら。
無限 でも決まったわけではないやん。 尊敬の気持ちが、急過ぎて驚きの反応になった可能性もある。 やからこそレッテル貼りにつながりそうな考え方は気を付けな。 同性同士はまだまだ一般的やないやろ? もし真那さんがお姉ちゃんに恋愛の感情を抱いていたとしても、本人は自分の感情が理解できてへんかもしれへんし、ましてや違ってたとしたら? 思考に色眼鏡がかかってまうことは避けないとね、自分が損するよ。
博美 う、、 そうか。
無限 そうそう。 とにかく、興味本位でもあえて感情を掻き回すようなことはやめとかな。 でもまぁ、お姉ちゃんは大丈夫かな。
博美 どうして?
無限 「それはそれ、これはこれ」ができるからね。
博美 なんか冷たく感じるな。
無限 しゃあないんちゃう。
博美 真那は苦しむかな?
無限 そうかもね、 でも、人間同士でもあることやし。
博美 やっぱ、、 悪いことしたな。
無限 あらあら。 でも良かったんちゃう、そういうことも感じられて。
博美 あんた、 真那のことやのに案外ドライやな?
無限 こればっかりはね。 僕が介入できることやないし。
博美 そう。 ねぇ、 それはそれとして、同性での恋愛ってのはどうなんかな?
無限 う〜ん、 今は多様な生き方が尊ばれる時代やし、僕は良いと思ってるよ。
博美 私は、しっくりけえへんわ。
無限 それも間違いやないよ。 やけども、自分と違う考えがあって、そしてその違う考えも間違いでないとしたら、それを理解するよう努力しないと。
博美 努力?
無限 そうそう、自分がしっくりこない考えを心底受け入れるなんて不可能やからね。 だから受け入れる努力をする。 ポイントは理屈をしっかり学ぶ。その理屈で自分を律する。他人を攻撃しない、ってとこかな。 多様性は現代の課題になってるし、とても良い経験ちゃうかな。
博美 なるほどね。
無限 はは、 良い子に出会えて良かったね。 他人を信じる心はもっと深掘りしても良いと思うで。
博美 そう、、 うん、分かった。 あんたはどうすんの?
無限 なにが?
博美 真那のこと。
無限 そうやな〜 チートに迫ろかな〜
博美 アホ。
無限 いやいや、 その価値のある人間やで。
博美 せいぜい邪魔したるわ。
無限 いいね〜 でも、本当に素敵な人や。
博美 分かってる。
無限 お姉ちゃんも良きやで。
博美 はぁ?
無限 今日はなかなか可愛らしいで。
博美 なかなかは余計や。
無限 ニヤついてるで、 プッ 痛。




