宇宙蟻地獄 エリア12
「教授なかなか適任者が見つからないですね」
「トリイ君まだ先は長い、慌てることはないんだよ」
トリイをなぐさめながらも、ミコトは宇宙アリジゴクがこの星を一時的に放棄して逃げた後のことに考えを巡らせていた。
「半径100の集積範囲をもっと広げなくては、今後奴等の居場所を捉えることができない・・・」
トリイを見つめて何か言いたそうなミコトにトリイがききただした。
「なんです教授。私なんかを見つめて・・・?」
「いやなんでもな・・いやあのトリイ君、君今からエリア12に行ってくれないか!」
「ええええええ!」
唐突なミコトの依頼に流石のトリイも驚いた。
「今からですか?」
「そう、今から。エリア12」
「そこでコージンエリアリーダーにこれを作製して貰いたいんだ。」
コンピュータ画面に映し出された内容を見るなりトリイはまたもや驚いていた。ミコトはコージンへデータ転送を行い、トリイがそっちへ行くこと。トリイに進捗などを説明してほしい旨を伝えた。トリイは自分が行かなくても大丈夫だと思っていたが、この宇宙アリジゴク関連する物事はミコトの言う事がことごとく的いていたので素直に聞いた。早速エリア12に出発して行ったトリイは、次第に耐力と精神力が備わって来ていた。しかも持ち前の人懐っこさは一つも無くなることなく状況に対応していったのだった。エリア12に到着したトリイを待っていたのはコージンただ1人。コージンのプライベートの車で製造工場へ移動した。




