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宇宙蟻地獄  作者: 八味とうがらし
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宇宙蟻地獄 信頼

そうトリイが言った。エリア12には幼馴染のコージンがいる。トリイはコージンに連絡を取った。コージンはトリイの話を快諾しシステムと作業員を至急送ると言った。そしてそちらでの作業員のアテンドを頼むとも。快諾してくれたコージンにトリイは喜びもひとしおだった。エリア12からの一行が来るまでの間も凛発する逆円錐状陥没に世界は疲れ果てていた。

トリイ、ミコト教授、ゴングウジ、そしてサカキ大臣が見守る中、受信システムが搬入された。その大きさにゴングウジですら驚いた。搬入された後エリア12の作業員の姿が見えた。ターミナルに現れた一団は5名、トリイ達が来るのを待っていた。トリイがコージンの頼みを聞き入れアテンドする為に12ファイブに挨拶した。

「みなさんありがとうございます、お疲れ様です」

12ファイブは帽子を深々と被り表情を見せずトリイにしたがい、案内された車に乗り込んだ。トリイはサカキ大臣に頼み込み、作業スタッフを迎えるには大袈裟なくらい高級車を用意していた。

「ククク、トリイちゃん。やっぱトリイちゃんだよ」

車の奥で1人笑い出した作業スタッフにトリイ達は後ろを振り返った。コージンが1人笑い転げていた。

「トリイちゃんありがとう!このまま惑星探査機へ向かってくれ。一刻も猶予はないんだから」

コージンがそういうと、トリイはうなずき、予定を変更してスペースドックの方へ向かわせた。スペースドックに着くと先に搬入された受信システムのチェックに入った。トリイとコージンは再開を喜んでいた。

「トリイちゃんはいつもオレを信じてくれる。小さい時からそして今でも」

コージンは小さい時から騙され、裏切られたりの連続で他人に心を許さないエリアリーダーだった。そんな中トリイだけはコージンを真っ直ぐな心でコージンと接していた。トリイがエリア12に行った時のコージンの歓迎に応えるためにトリイができる最高を用意していたからだ。ただの作業員じゃない。大事なエリア12のお客なのだと。コージンは12ファイブの作業スタッフとは別に、トリイ達と行動を共にし、今までの事や、これからの計画を聞いていた。作業は昼夜を問わず行われていた。作業開始から3日目の朝取り付け作業は終了した。12ファイブの作業スタッフはもちろんチームイエローの作業スタッフもその場で倒れ込み寝てしまう有様だった。ゴングウジたちチームイエローの地上クルーがが作業疲れで寝落ちしたスタッフをベットへと運んでいった。ゴングウジがコージンに言った。

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