宇宙蟻地獄 マンクセン
「マンクセンお前が作った研究機関に宇宙物質学の研究者はいないのか?しかもとびっきりの!それと電磁波とか電波の研究している人も」
「まず各研究機関を案内するよ」
そう言うと、2人は手配された車に乗り込みエリア3が誇る研究所をマンクセンの案内でまわった。最初に向かったのはミコトが専攻している宇宙生物学研究所だった。
「エリア3でも宇宙生物学は盛んに研究が行われているが、ミコト教授には敵わないんだよ。あの人の着眼と切り口は唯一無二だよ」
トリイはミコトの話の途中で帰った事を思い出しそれほどの教授がトリイの態度をおこりもせず付き合ってくれている事に感謝した。
「次におまちかねの宇宙物質学を研究しているところだよ」
「いまチームイエローのキャプテンで、散布作戦のリーダーでもあるゴングウジからの依頼なんだ!宇宙アリジゴクの皮膚を研究し、あの硬い皮膚を突き破れる程の物質を探索研究開発が出来る研究者を探しているところなんだ」
「難しい注文だな。まぁ研究室に入って見てみるといいよ」
2人は研究室に入ると他の研究所と同じく1人ホールで待っていて、アテンドしてくれた。
「トリイ様お待ちしておりました。こちらにどうぞ。今所長が参ります」
トリイ一人応接室に通され、スペシャルドリンクを飲みながら所長が来るのを待った。
「トリイお待ちどう様。私がここの所長だよ」
マンクセンがここの所長だったのである。スタッフを従え、たくさんの資料を持ってきたのだった。
「マンクセンお前!」
トリイは言葉がなかった。大学を首席で卒業、研究機関の立ち上げ、エリアリーダー、そして研究所所長。彼こそスーパーマンだと思った。膨大な資料が全てデータ化されているため基本沢山の資料を持ってくる必要はないのだが、マンクセンはこう言うハッタリが好きなのだ。
「このデータをゴングウジに送ってくれ!」
トリイはゴングウジに大量のデータを送信した。データを受信したゴングウジはさっそくメインAIに解析をさせ、研究の発展性と、未知への切り取り方を検証した。ゴングウジからトリイに連絡が入った。
「トリイすごいよ!この研究者を何とかこっちに連れて帰ってくれ。お前ならできるよ」
そう言うと通信が切れてしまった。
「マンクセン、ゴングウジが言うには、この研究者はものすごいって。それで言いにくいんだが、ゴングウジのところに連れてきて一緒に開発をして欲しいと言ってるんだ」
「それは無理だよトリイ。いくらお前でもこれはなかなか難しい依頼だよ」
「せめて一度その研究者に合わせてくれないかマンクセン!」
「いや」
「会って話をするくらいならいいだろう?」
「そうじゃないんだよ・・・・」
「お前はすでに会っている」
「・・・・!お前ぇぇぇぇ」




