宇宙蟻地獄 逆転
サカキ大臣とミコト教授は宇宙アリジゴクをこの星から排除させる方法の打ち合わせをしていた。
「ミコト教授明日9時に対策協議会を緊急に招集しますその場でこの計画を説明願います」
いよいよミコト教授の宇宙アリジゴク排除計画が現実味をおびてきた。ここまで犠牲となったのは十数万人を超えている。全てのエリアがこの計画の実行を待ち望んでいた。
「首相これより宇宙アリジゴク排除計画の説明をいたします。ミコト教授お願いたします」
ミコト教授は一礼すると宇宙アリジゴク排除計画の説明をした。計画は壮大で馬鹿馬鹿しいように思えたがこれしか無いのだとミコト教授は言った。
「この星の住人全てにこの成分入りコーヒーを飲ませます。その上でこの星全体に成分入りの液体を満遍なく散布します」
首相がすぐにミコトに言ってきた。
「どうやってするのですか教授。この広い星全体をカバーするのにどれだけかかると思っているのですか」
半ば呆れた様子の首相にミコトは正面から理路整然と答えていった。
「サカキ大臣からも事前に説明があったと承知していますが、再度ここで説明します。まずなぜこの星に奴等がやってきているのかですが、それは豊富な餌が絶えずあるからです。そしてその餌とは、我々のことです。次に我々が英知を結集して文明を築き上げた産物の建築物など高硬度な物資を奴等は好んで自らの皮膚に移植します。その後移植された物体は奴等が皮膚から出す液体によって溶かされ完全な自分の皮膚にしてしまうのです。しかもその皮膚は我々の科学技術が探し出した高硬度の物質よりはるかに硬く今現在あの皮膚を壊す術はないのです。我々には奴等宇宙アリジゴクを殲滅させる事は不可能なのです。なのでこの計画を実行し、宇宙アリジゴクをこの星から追い出す事が我々に残されている唯一の方法なのです」
教授の発言に首相も何も言えずただ聞くだけになっていたのだ。




